Scene 19 · Notes

解説 場面 19「裏口の女中」

この場面の解説

メアリーは、外出許可を得ていないルーシーが裏口から入るのを見たと叔父へ告げる。女中が脇門で誰かに会ったのではと気にしながらも、戸締まりはすべて済んだと答え、二人は寝室へ戻る。

表現・文法のポイント

"'Tell me, dad,' said she, looking, I thought, a little disturbed, 'did you give Lucy, the maid, leave to go out to-night?'
looking, I thought, a little disturbed は、動揺しているように見えたというホールダー自身の受け止めである。give Lucy leave は、ルーシーへ外出許可を与えることをいう。
I kissed her and went up to my bedroom again, where I was soon asleep.
where は直前の my bedroom を受け、そこでほどなく眠ったと続ける。again は、戸締まりの確認後に階上の寝室へ戻ったことを示す。

全文の対訳

"'Tell me, dad,' said she, looking, I thought, a little disturbed, 'did you give Lucy, the maid, leave to go out to-night?'

「教えてください、叔父さま」と、少し動揺しているように見える彼女が言った。「女中のルーシーに、今夜外出する許可を与えましたか?」

"'Certainly not.'

「もちろん与えていない」

"'She came in just now by the back door. I have no doubt that she has only been to the side gate to see someone, but I think that it is hardly safe and should be stopped.'

「たった今、裏口から入って来ました。きっと誰かに会うため脇門まで行っただけでしょうけれど、安全とは思えませんし、やめさせるべきです」

"'You must speak to her in the morning, or I will if you prefer it. Are you sure that everything is fastened?'

「朝になったらお前から話しなさい。望むなら私が話してもよい。すべて戸締まりしたのは間違いないか?」

"'Quite sure, dad.'

「ええ、間違いありません、叔父さま」

"'Then, good-night.' I kissed her and went up to my bedroom again, where I was soon asleep.

「では、おやすみ」私は彼女に口づけし、寝室へ戻ると、ほどなく眠りについた。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • kissed(キスト)… 口づけした難
  • disturbed(ディスターブド)… 動揺した・心を乱された・悩ませた・妨げた・邪魔した
  • fastened(ファースンド)… 留められた・固く閉じられた
  • hardly(ハードリー)… ほとんど〜ない・(hardly ... whenで)〜するやいなや
  • prefer(プリファー)… (〜のほうを)好む
  • doubt(ダウト)… 疑い(no doubtで疑いなく)・疑う・疑い・疑い
  • maid(メイド)… 娘・女中・お手伝い

次の場面:夜中の物音 A Sound at Night

メアリーと戸締まりを確かめたホールダーは、宝冠を納めた机のある寝室へ戻った。一日の緊張が残るなかでも、彼はまもなく眠りに落ちる。ホームズへの語りは、家中が静まった深夜の時間へ入る。この先の出来事はまだ語られていない。