Scene 35 · Notes

解説 場面 35「調査する客」

この場面の解説

アーサーは宝冠を拾って見ただけだとメアリーは主張し、もう捜査をやめるよう頼む。ホールダーは石を取り戻すまで続けるとし、ロンドンから呼んだ専門家が外を調べていると話す。

表現・文法のポイント

"Oh, but he had only picked it up to look at it.
had only picked it up to look at it は、行動を拾って見ることだけに限定する。only によって、盗む意図はなかったというメアリーの見方が示される。
"This gentleman?" she asked, facing round to me.
This gentleman? は、動詞を省いてワトソンが調査者かを確かめる短い疑問である。facing round to me は、声をかけながら彼の方へ向き直ったことを表す。

全文の対訳

"Oh, but he had only picked it up to look at it. Oh, do, do take my word for it that he is innocent. Let the matter drop and say no more. It is so dreadful to think of our dear Arthur in prison!"

「でも、拾い上げて見ていただけです。お願いです、彼は無実だという私の言葉を信じてください。この件は打ち切り、もう何も言わないでください。大切なアーサーが牢にいると思うだけで、あまりに恐ろしいのです」

"I shall never let it drop until the gems are found—never, Mary! Your affection for Arthur blinds you as to the awful consequences to me. Far from hushing the thing up, I have brought a gentleman down from London to inquire more deeply into it."

「宝石が見つかるまで、決して打ち切らない。絶対にだ、メアリー。アーサーへの情が、お前の目を曇らせ、私に降りかかる恐ろしい結果を見えなくしている。私は隠し立てするどころか、さらに深く調べるため、ロンドンから一人の紳士を連れてきた」

"This gentleman?" she asked, facing round to me.

「こちらの方ですか?」と、彼女は私の方を振り向いて尋ねた。

"No, his friend. He wished us to leave him alone. He is round in the stable lane now."

「いや、この方の友人だ。一人で調べたいと望まれた。今は厩舎横の道にいる」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • gems(ジェムズ)… 宝石(複数)難
  • hushing(ハッシング)… 隠し立てすること・静めること難
  • stable(ステイブル)… 厩・安定した難
  • consequences(コンスィクウェンスィズ)… 結果・報い(consequenceの複数)
  • affection(アフェクション)… (病気の)疾患・愛情・愛情・好意
  • innocent(イノセント)… 罪のない・無害な・無邪気な
  • dreadful(ドレッドフル)… ひどい・恐ろしい
  • inquire(インクワイア)… 尋ねる・問い合わせる

次の場面:雪から戻る男 Holmes Returns

メアリーとホールダーが食堂でアーサーのことを話す間、ホームズは一人で邸宅の外側を調べている。彼は正面から商人用の通路、庭の裏側を通り、今は厩舎横の道にいるという。屋内の三人は、彼の帰りを待つ。食堂には不安な時間が流れる。