第 3 章(III)雪の邸宅The Adventure of the Beryl Coronet

失われた三つの緑柱石は警察の捜索でも見つからず、アーサーは沈黙したまま拘束されている。説明に残る疑問を自分の目で確かめるため、ホームズは依頼人とともにストリータムへ向かうことを決めた。好奇心と同情を抱くワトソンも、雪の郊外にある邸宅への調査に同行する。

解説の目次

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  1. 32雪道の邸宅 To Fairbankホームズは、宝冠が壊れた理由、失われた石の行方、アーサーが沈黙を守る理由がまだ説明されていないと指摘した。細部を自分の目で確かめるため、ホールダーとともにストリータムへ向かう。好奇心と同情を抱くワトソンも同行することになった。解説を読む ›
  2. 33フェアバンク邸 The House in the Snowホームズ、ワトソン、ホールダーの三人は雪の道を駅へ急ぎ、短い列車の旅と徒歩の後、銀行家のフェアバンク邸へ着いた。ここが、宝冠の一角と三つの石が失われた一夜の舞台である。三人はまず、道路から家のたたずまいを見る。解説を読む ›
  3. 34姪の訴え Mary's Appealフェアバンク邸の食堂で一行が待っていると、黒い髪の若い女性が入ってきた。ホームズは、ホールダーが話していた姪のメアリーだと察する。彼女は初対面の二人に構わず、まっすぐ叔父へ歩み寄り、その頭に手を置く。解説を読む ›
  4. 35調査する客 The Investigator Outsideメアリーは、アーサーを釈放するよう叔父へ求めた。しかしホールダーは、宝冠を手にした息子を自分の目で見たことを重く受け止め、真相が明らかになるまで法に任せる姿勢を崩さない。彼女はなおも、アーサーの無実を信じている。解説を読む ›
  5. 36雪から戻る男 Holmes Returnsメアリーとホールダーが食堂でアーサーのことを話す間、ホームズは一人で邸宅の外側を調べている。彼は正面から商人用の通路、庭の裏側を通り、今は厩舎横の道にいるという。屋内の三人は、彼の帰りを待つ。食堂には不安な時間が流れる。解説を読む ›
  6. 37夜の戸締まり The Locked Windows靴とズボンに雪を付けたホームズが、邸宅の外側から食堂へ戻ってきた。彼は屋外で何を見たかをまだ明かさず、家の中を見せてほしいと求める。その前に、前夜の屋内の様子を知るメアリーへ、いくつかの質問を始めようとする。解説を読む ›
  7. 38女中の恋人 The Maid's Sweetheartメアリーは、叔父の声を聞くまで前夜の物音に気づかず、窓や戸には自分で錠を掛けたと答えた。ホームズはその返答を受け、家の外へ出た人物に話題を移す。彼が確かめたいのは、女中ルーシーとその恋人の関係である。解説を読む ›
  8. 39門の男 The Man at the Gateメアリーは、ルーシーが応接間で宝冠の話を聞き、外で待つ恋人へ伝えた可能性を否定できない。前夜、彼女は脇門の近くに男の姿も見ていた。ホームズはその証言を受け、闇の中にいた男について身元と立ち位置を確かめようとする。解説を読む ›
  9. 40窓から窓へ Around the Windows脇門にいた男は、家へ野菜を届けるフランシス・プロスパーだと分かった。ホームズは男が門のどちら側に立っていたかまで問い、メアリーの返答に笑みを見せず耳を傾けた。質問を終えた彼は、次に邸宅の中へ目を向ける。解説を読む ›
  10. 41音のしない錠 The Silent Lockホームズは二階へ上がる前に一階の窓を見て回り、特に広間の大きな窓で立ち止まった。その後、ホールダーが寝起きする化粧室へ入る。室内には灰色の絨毯、大きな机、長い鏡があり、机には宝冠を納めた時に使った鍵が掛かる。解説を読む ›
  11. 42曲げる力 Testing the Coronetホームズは、物置の鍵と化粧室の机の錠、そして黒い革箱に納められた緑柱石の宝冠を順に見た。宝冠の一側には、三つの石を付けた金の角が失われた裂け目が残っている。彼はその破損を目の前に、必要だった力を確かめようとする。解説を読む ›
  12. 43残る謎 Still in the Dark宝冠の金は、ホールダーの力では容易に曲がらず、ホームズが全力を出しても折れなかった。それほど頑丈な品が寝台から数ヤードの所で傷つけられたのに、銀行家は破壊の音を聞いていない。二人は化粧室で、その食い違いを前にしている。解説を読む ›
  13. 44屋外の足跡 The Footprints Outsideホールダーとメアリーには事件がまだ闇の中にある。ホームズは、アーサーが裸足であったことを確かめ、屋内の調査をひとまず終えた。残る手掛かりを探すため、余計な足跡を増やさぬよう一人で雪の庭へ戻る許可を銀行家に求める。解説を読む ›
  14. 45明朝の約束 An Appointmentホームズは一時間以上、邸宅の外に残る雪と足跡を一人で調べた。靴とズボンに泥と雪を付けて戻った彼は、調査するものはもうないと告げる。ホールダーは、その言葉に希望があるのかを問い、彼の見解を待つ。依頼人は答えを待っている。解説を読む ›
  15. 46変装の支度 A New Disguiseホームズは、翌朝九時から十時の間にベイカー街へ来るようホールダーへ告げた。その日のうちにもう一度邸宅へ来る可能性も残し、ワトソンと馬車でベイカー街へ引き返す。車内で、彼はまだ推理の内容を友人へ明かさない。解説を読む ›
  16. 47古靴を手に The Old Bootベイカー街へ戻ったホームズは寝室へ入り、労働者のような粗末な服装と足回りに着替えた。ワトソンの同行を断り、サンドイッチをポケットに入れて再び出かける。居間に残ったワトソンは、彼の帰りを待ちながら茶を飲んでいる。解説を読む ›
  17. 48夜の外出 Holmes at Work日が暮れたころ、ホームズは伸縮式の古靴を手に、221Bへ戻ってきた。その靴を部屋の隅へ投げ、自分も茶を飲み始める。長い間待っていたワトソンは、調査がどこまで進んだのかを友人へ尋ねる。答えを聞く前に、彼は古靴の意味も知らない。解説を読む ›