Scene 18 · Notes

解説 場面 18「父との押し問答」

この場面の解説

ジョンは警察への相談を勧めるが、父は笑われるだけだと拒む。代わりに相談することも禁じられ、ジョンは不安を抱えて過ごす。

表現・文法のポイント

for my pains
「苦労した見返りに」という言い方。ここでは父が、わざわざ相談しても、報いとして笑われるだけだと皮肉に言っている。
I won't have a fuss made
won't have ...は「…を許さない、させない」。a fuss madeは受け身の内容で、父はこの件で騒ぎが起きるのを認めないと言う。

全文の対訳

"'I should certainly speak to the police,' I said.

「『僕なら必ず警察に話すけれど』と私は言いました。

"'And be laughed at for my pains. Nothing of the sort.'

「『その挙げ句、ばかにされるというわけだ。そんなまねはせん』

"'Then let me do so?'

「『では、僕に話させてくれないか』

"'No, I forbid you. I won't have a fuss made about such nonsense.'

「『だめだ。おまえにも禁ずる。こんなくだらんことで騒ぎを起こされてたまるか』

"It was in vain to argue with him, for he was a very obstinate man. I went about, however, with a heart which was full of forebodings.

「父は大変頑固な人でしたから、言い争っても無駄でした。ですが私は、不吉な予感で胸をいっぱいにしながら日々を過ごしました。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • obstinate(オブスティネット)… 強情な・頑固な難
  • forebodings(フォーボウディングズ)… 不吉な予感(複数)
  • nonsense(ノンセンス)… ばかげたこと・無意味な話
  • forbid(ファビッド)… 禁止する・許さない
  • pains(ペインズ)… 骨折り・労苦・痛み(複数)
  • argue(アーギュー)… 言い争う・主張する
  • fuss(ファス)… 大騒ぎ・から騒ぎ・やきもき
  • vain(ヴェイン)… 無駄な・むなしい・うぬぼれた(in vain=むなしく)

次の場面:父の外出 His Father's Visit

手紙が届いて数日後、父は旧友を訪ねるために家を出る。相手はポーツダウン・ヒルの砦に勤める軍人だという。ジョンは、父がしばらく屋敷を離れることをどう考えたのか。青年は、ホーシャムでの出来事に続けて、父の外出についてホームズたちに説明する。