Scene 41 · Notes

解説 場面 41「封筒の支度」

この場面の解説

ホームズは自信を示し、オレンジの種を五つ封筒に入れる。頭文字を添え、サヴァンナのローン・スター号の船長宛てに送ろうとする。

表現・文法のポイント

in the hollow of my hand
手のくぼみに収まるという比喩で、「手中にある、掌握している」。この時点で相手を実際に逮捕したという意味ではない。
as sure a precursor of his fate as
as+形容詞+a+名詞+asの比較。「以前のオープンショーの場合と同じほど確かな前兆」と述べ、相手のしるしを逆に返そうとしている。

全文の対訳

"I have them in the hollow of my hand. Young Openshaw shall not long remain unavenged. Why, Watson, let us put their own devilish trade-mark upon them. It is well thought of!"

「やつらは私の手のひらの中だ。若いオープンショーの仇を討つのに、長くはかからない。そうだ、ワトソン、あの悪魔じみたやつら自身の目印を、今度はやつらにつけてやろう。よい思いつきだ」

"What do you mean?"

「どういう意味だい」

He took an orange from the cupboard, and tearing it to pieces he squeezed out the pips upon the table. Of these he took five and thrust them into an envelope. On the inside of the flap he wrote "S. H. for J. O." Then he sealed it and addressed it to "Captain James Calhoun, Barque Lone Star, Savannah, Georgia."

彼は戸棚からオレンジを一つ取り出し、ばらばらに割ると、卓の上へ種を絞り出した。そのうち五つを取り、封筒へ押し込んだ。封をする折り返しの内側に、「J・OのためのS・H」と書いた。それから封をし、宛先を「ジョージア州サヴァンナ、バーク型帆船ローン・スター号、ジェームズ・カルフーン船長」とした。

"That will await him when he enters port," said he, chuckling. "It may give him a sleepless night. He will find it as sure a precursor of his fate as Openshaw did before him."

「入港すれば、これが待っている」と、彼は含み笑いをしながら言った。「眠れない夜を過ごすかもしれないな。先にオープンショーがそう思ったように、彼もこれを自分の運命の確かな前触れと知ることになる」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • thrust(スラスト)… 押し込んだ・突き出した・突き出した・押しやった(thrust の過去形・過去分詞)・突き出す難
  • trade-mark(トレイドマーク)… 目印・特徴・商標
  • unavenged(アンアヴェンジド)… 仇を討たれていない
  • addressed(アドレスト)… 宛名を書いた・宛てた
  • chuckling(チャクリング)… 含み笑いをする・くすくす笑う
  • sleepless(スリープレス)… 眠れない・眠らない
  • precursor(プリカーサー)… 前触れ・先駆
  • devilish(デヴリッシュ)… 悪魔じみた・極悪な

次の場面:調査の記録 The Record of the Search

ホームズが封筒に書いた相手について、ワトソンは説明を求める。どうやって、そこまでたどり着いたのか。昼間の調査は、どの記録をどんな順番で追うものだったのか。ホームズはポケットから書き込みのある紙を取り出し、友人に向かって、その道筋を話し始める。