Scene 07 · Notes

解説 場面 7「庭を巡って」

この場面の解説

モーティマー医師は発掘した頭骨を喜び、昼食後には一行をイチイの並木道へ案内する。ワトソンは長い道、あずまや、小門と荒れ地の位置関係を記す。

表現・文法のポイント

to be more exact
「もっと正確に言えば」。先日という大まかな時期を、語り手が木曜日と言い直している。
Halfway down
道を進んだ「中ほどに」。上下の高さの半分という意味ではなく、長い並木道の途中に小門がある位置を表す。

全文の対訳

The other day—Thursday, to be more exact—Dr. Mortimer lunched with us. He has been excavating a barrow at Long Down and has got a prehistoric skull which fills him with great joy. Never was there such a single-minded enthusiast as he! The Stapletons came in afterwards, and the good doctor took us all to the yew alley at Sir Henry's request to show us exactly how everything occurred upon that fatal night. It is a long, dismal walk, the yew alley, between two high walls of clipped hedge, with a narrow band of grass upon either side. At the far end is an old tumble-down summer-house. Halfway down is the moor-gate, where the old gentleman left his cigar-ash. It is a white wooden gate with a latch. Beyond it lies the wide moor.

先日、正確には木曜日、モーティマー医師がわれわれと昼食をともにした。彼はロング・ダウンで墳丘を掘っていて、先史時代の頭骨を見つけ、そのことで大喜びしている。これほど一つのことに熱中する人も、かつていなかっただろう。あとからステイプルトン兄妹が来て、あの親切な医師はヘンリー卿の求めに応じ、運命の夜に何が起きたかを正確に見せようと、われわれ全員をイチイの並木道へ連れていった。イチイの並木道は、刈り込まれた高い生け垣の二つの壁の間を行く、長く陰気な道で、両側に細い帯のような草地がある。突き当たりには、古くて崩れかかったあずまやがある。途中には荒れ地へ通じる小門があり、そこで老紳士は葉巻の灰を落としたのだ。掛け金の付いた、白い木の門である。その向こうには、広い荒れ地が横たわっている。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • barrow(バロウ)… バロウ(High Barrowという地名の一部)・手押し車・屋台車難
  • single-minded(スィングルマインディッド)… 一つのことに熱中する・一途な
  • summer-house(サマーハウス)… 庭のあずまや
  • prehistoric(プリーヒストリック)… 先史時代の
  • tumble-down(タンブルダウン)… 崩れかかった
  • excavating(エクスカヴェイティング)… 発掘している・掘っている
  • enthusiast(インスューズィアスト)… 熱中する人・愛好家
  • moor-gate(モーゲイト)… 荒れ地へ通じる小門

次の場面:小門の向こう Beyond the Gate

庭と荒れ地の位置関係を見渡しながら、ワトソンはホームズの考えを思い返す。その晩に起きたことを、目の前の道と結び付けて考えようとしている。チャールズ卿について聞いたことと、自分で見た庭の様子とを、ワトソンは照らし合わせている。