Scene 23 · Notes

解説 場面 23「教会の男」

この場面の解説

卿は教会の男を、友人ではなくごく平凡な身なりの人物だったと説明する。帰宅後、ハティは腹心の侍女アリスと話し込み、卿は会話の一部を耳にした。

表現・文法のポイント

quite a common-looking person
common-looking personは「よく見かける人」ではなく、外見に目立つ特徴のない平凡な人物を表す。
her in conversation with her maid
in conversation with her maidは侍女と会話している状態を表し、単なる同席ではない。

全文の対訳

"This gentleman was not one of your wife's friends?"

「その男性は、奥様の友人ではなかったのですか?」

"No, no; I call him a gentleman by courtesy, but he was quite a common-looking person. I hardly noticed his appearance. But really I think that we are wandering rather far from the point."

「違います、違います。礼儀上、紳士と呼んだだけで、まったく平凡な身なりの人物でした。外見にはほとんど注意を払いませんでした。しかし実際、これは本筋からずいぶん離れていると思います」

"Lady St. Simon, then, returned from the wedding in a less cheerful frame of mind than she had gone to it. What did she do on re-entering her father's house?"

「するとセント・サイモン夫人は、式へ向かったときより沈んだ気分で戻ってきた。父親の家へ入り直したあと、何をしましたか?」

"I saw her in conversation with her maid."

「侍女と話しているのを見ました」

"And who is her maid?"

「侍女とは誰です?」

"Alice is her name. She is an American and came from California with her."

「アリスという名です。アメリカ人で、カリフォルニアから妻と一緒に来ました」

"A confidential servant?"

「腹心の使用人ですか?」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • common-looking(コモンルッキング)… ごく平凡な見た目の
  • confidential(カンフィデンシャル)… 腹心の・信頼の厚い
  • re-entering(リーエンタリング)… 再び入ること
  • appearance(アピアランス)… 外見・姿を現すこと・身なり・出現
  • wandering(ウォンダリング)… 放浪の・さまよう
  • courtesy(カーティスィー)… 礼儀正しさ
  • cheerful(チアフル)… 陽気な・楽しい
  • hardly(ハードリー)… ほとんど〜ない・(hardly ... whenで)〜するやいなや

次の場面:親しい侍女 The Confidential Maid

会衆席の男性は、妻の友人ではなく、卿には目立たない一般の参列者に見えていた。話題はドラン家へ戻ってからの花嫁へ移り、彼女がアメリカから連れてきた侍女アリスと話していたことが分かる。ホームズは二人の関係の近さを尋ねる。