Scene 32 · Notes

解説 場面 32「池の捜索」

この場面の解説

レストレードはサーペンタイン池の水底をさらっていたと話す。ホームズは花嫁が池にいるという見込みを否定し、別の噴水まで探したのかとからかう。

表現・文法のポイント

of the pea-jacket
the sleeve of the pea-jacketはホームズが触れたピーコートの袖を指し、濡れ具合を確かめる。
at my companion
my companionは語り手ワトソンから見たホームズを指し、レストレードの同行者ではない。

全文の対訳

"And very wet it seems to have made you," said Holmes laying his hand upon the arm of the pea-jacket.

「そのおかげで、ずいぶん濡れたようだね」とホームズはピーコートの袖へ手を置いて言った。

"Yes, I have been dragging the Serpentine."

「ああ、サーペンタイン池をさらっていた」

"In Heaven's name, what for?"

「一体全体、何のために?」

"In search of the body of Lady St. Simon."

「セント・サイモン夫人の遺体を捜すためだ」

Sherlock Holmes leaned back in his chair and laughed heartily.

シャーロック・ホームズは椅子に深くもたれ、大声で笑った。

"Have you dragged the basin of Trafalgar Square fountain?" he asked.

「トラファルガー・スクエアの噴水もさらったのかい?」と彼は尋ねた。

"Why? What do you mean?"

「なぜだ?どういう意味だ?」

"Because you have just as good a chance of finding this lady in the one as in the other."

「その女性が見つかる見込みは、どちらも同じだからだ」

Lestrade shot an angry glance at my companion. "I suppose you know all about it," he snarled.

レストレードは私の友人を怒りに満ちた目で見た。「きみは何もかも知っているというわけか」と彼は唸った。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • pea-jacket(ピージャケット)… ピージャケット(厚手の短い上着)難
  • snarled(スナールド)… 唸るように言った・唸った・どなった難
  • companion(カンパニオン)… 仲間・相棒
  • dragging(ドラギング)… 水底をさらうこと
  • heaven's(ヘヴンズ)… 天の(heavenの所有格)
  • heartily(ハーティリー)… 心から・腹の底から・たっぷりと
  • fountain(ファウンテン)… 噴水
  • dragged(ドラッグド)… 引きずるように過ごした・引きずった

次の場面:捜査官の切り札 The Detective's Trump Card

花嫁の遺体を求めて池をさらったと聞き、ホームズは別の噴水も探したのかと皮肉を返す。サーペンタイン池が事件に関わる可能性を退ける探偵に対し、レストレードは自分の捜査を根拠に見方を譲らない。黒い帆布の鞄は、まだ彼の足元にある。