この場面を読み終えました

大家によると、四号室の赤毛の男はウィリアム・モリスという事務弁護士で、新しい事務所ができるまで部屋を借りていただけだった。教えられたキング・エドワード街の住所は人工ひざ皿の製造所で、モリスのこともロスのことも誰も知らなかった。
"'Oh,' said he, 'his name was William Morris. He was a solicitor and was using my room as a temporary convenience until his new premises were ready. He moved out yesterday.'
「『ああ』と大家は言いました。『その人ならウィリアム・モリスという名前ですよ。事務弁護士でしてね、新しい事務所の用意ができるまで、仮の場所として私の部屋を使っていたんです。昨日、引っ越していきましたよ』
"'Where could I find him?'
「『どこへ行けば会えるでしょう?』
"'Oh, at his new offices. He did tell me the address. Yes, 17 King Edward Street, near St. Paul's.'
「『ああ、新しい事務所ですよ。住所はたしかに聞いています。そうそう、キング・エドワード街十七番地、セント・ポール大聖堂の近くです』
"I started off, Mr. Holmes, but when I got to that address it was a manufactory of artificial knee-caps, and no one in it had ever heard of either Mr. William Morris or Mr. Duncan Ross."
「すぐに出かけたんですがね、ホームズさん、その住所に着いてみると、そこは人工のひざ皿を作る製造所でして、ウィリアム・モリス氏のこともダンカン・ロス氏のことも、誰ひとり聞いたことがないと言うんです」
"And what did you do then?" asked Holmes.
「それで、あなたはどうしたのかね?」とホームズは尋ねた。