Scene 28 · Notes

解説 場面 28「メアリーの衝撃」

この場面の解説

二十四歳のメアリーも事件で大きな衝撃を受け、アーサーは有罪だと信じている、とホールダーは答える。ホームズは見たという事実だけでは足りないとし、残った宝冠にも曲がりがあったかを尋ねる。

表現・文法のポイント

"This matter, from what you say, seems to have been a shock to her also."
from what you say は、相手の説明を材料にした判断だと示す。also により、メアリーもほかの家族と同様に衝撃を受けたと分かる。
Was the remainder of the coronet at all injured?"
remainder of the coronet は、欠けた角を除く残りの宝冠を指す。at all は疑問文で、少しでも傷んでいたかという問いを強める。

全文の対訳

"She is of a quiet nature. Besides, she is not so very young. She is four-and-twenty."

「物静かな性格なのです。それに、それほど若いわけでもありません。二十四歳です」

"This matter, from what you say, seems to have been a shock to her also."

「お話からすると、この事件は彼女にも衝撃だったようですね」

"Terrible! She is even more affected than I."

「ひどい衝撃です。私以上に打ちのめされています」

"You have neither of you any doubt as to your son's guilt?"

「あなたも彼女も、息子さんの罪を疑っていないのですか?」

"How can we have when I saw him with my own eyes with the coronet in his hands."

「宝冠を手にしたところを、この目で見たのです。どうして疑えるでしょう」

"I hardly consider that a conclusive proof. Was the remainder of the coronet at all injured?"

「それだけで決定的な証拠とは、私にはほとんど思えません。宝冠の残りの部分にも、何か損傷がありましたか?」

"Yes, it was twisted."

「はい、ねじれていました」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • four-and-twenty(フォーアンドトゥウェンティー)… 二十四難
  • affected(アフェクティッド)… 病気に冒された・好んでしていた・気取ってしていた・影響した難
  • coronet(コロネット)… 宝冠難
  • conclusive(コンクルースィヴ)… 決定的な・結論を確定する
  • remainder(リメインダー)… 残り・残余
  • neither(ナイザー)… どちらも〜ない
  • injured(インジャード)… けがをした・負傷した
  • twisted(トゥウィスティッド)… 曲がった・ねじれた・ゆがんだ

次の場面:曲がった宝冠 The Twisted Coronet

ホールダーは、メアリーも自分と同じくアーサーの有罪を疑っていないと答えた。その答えを受けたホームズは、父が化粧室で目にした宝冠の状態をさらに詳しく問う。銀行家は、それが息子の手の中で曲がっていたと答える。