Scene 22 · Notes

解説 場面 22「問いを重ねて」

この場面の解説

無実の可能性は高いというホームズの言葉に、アリスは励まされる。レストレードは結論を急いでいると評するが、彼女は父子の口論に自分が関わっていたと話す。

表現・文法のポイント

a little quick in forming his conclusions
quick in -ingは、そのことをするのが早いという表現。ここでは仕事の速さを褒めているのではなく、レストレードが、ホームズは十分確かめる前に結論を出したのではないかと批判している。
I was concerned in it
be concerned inは、ここでは「〜に関係している」という意味。心配していたという感情の説明ではない。アリスは、父子の口論の内容に自分自身が関わっていたから、ジェームズは話せなかったと考えている。

全文の対訳

"I think that it is very probable."

「その可能性はたいへん高いと思います」

"There, now!" she cried, throwing back her head and looking defiantly at Lestrade. "You hear! He gives me hopes."

「ほら、ご覧なさい」と彼女は顎を上げ、挑むようにレストレードを見た。「お聞きになったでしょう。この方は希望を与えてくださいます」

Lestrade shrugged his shoulders. "I am afraid that my colleague has been a little quick in forming his conclusions," he said.

レストレードは肩をすくめた。「残念ながら、私の同業者は少々結論を急いだようだ」と彼は言った。

"But he is right. Oh! I know that he is right. James never did it. And about his quarrel with his father, I am sure that the reason why he would not speak about it to the coroner was because I was concerned in it."

「でも、この方が正しいのです。ああ。私には、この方が正しいと分かっています。ジェームズは決してやっていません。それから、父親との口論についてですが、彼が検視官にそのことを話そうとしなかったのは、私が関わっていたからだと、きっとそう思います」

"In what way?" asked Holmes.

「どのようにですか」とホームズは尋ねた。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • coroner(コロナー)… 検視官・検死官難
  • conclusions(コンクルージョンズ)… 推論による結論・見解・物語の結末・結論
  • defiantly(ディファイアントリー)… 挑むように・反抗的に
  • colleague(コリーグ)… 同業者・仕事仲間・同僚・仲間
  • concerned(コンサーンド)… 関係している(as far as 〜 is concerned で〜に関する限り)・心配して
  • probable(プロバブル)… ありそうな・たぶん起こる
  • shrugged(シュラッグド)… (肩を)すくめた
  • forming(フォーミング)… (forming conclusionsで)結論を出すこと・形づくること・形づくること・作ること

次の場面:娘のためらい A Daughter's Hesitation

アリスは、ジェームズと父親が何について言い争っていたのかを、隠さずに話そうとする。だが、幼い頃から知る青年のことを語る言葉は、途中でためらいを帯びる。ホームズは急かさず、彼女が言葉を選ぶのを待つ。口論の理由を、娘はどこまで知っているのか。