Scene 40 · Notes

解説 場面 40「町へ戻る」

この場面の解説

ホームズは門番モランと話し、手紙を書くかもしれないと言って、一度同行者と別れる。合流してロスへ戻る途中、林で拾った石を差し出して凶器だと述べるが、レストレードには跡が見えない。

表現・文法のポイント

have a word with Moran
have a word withは、相手と短く話すことを表す。wordを一語だけ話すという数の意味にはしない。ホームズは馬車で戻る前に、モランを訪ね、場合によっては手紙も書くという予定を述べている。
I shall be with you presently
presentlyは、ここでは「まもなく、すぐに」という意味。現在を示すcurrentlyとは異なる。ホームズは先に馬車へ歩くよう同行者に伝え、自分も短い用事を済ませれば合流すると告げている。

全文の対訳

"It has been a case of considerable interest," he remarked, returning to his natural manner. "I fancy that this grey house on the right must be the lodge. I think that I will go in and have a word with Moran, and perhaps write a little note. Having done that, we may drive back to our luncheon. You may walk to the cab, and I shall be with you presently."

「なかなか興味深い事件だった」と、彼はいつもの様子に戻って言った。「右手のあの灰色の家が、門番の家だろう。入ってモランと一言話し、ことによると、短い手紙を書こうと思う。それが済んだら、昼食を食べに馬車で戻ってもよいだろう。きみたちは馬車まで歩いていたまえ。すぐに追いつくよ」

It was about ten minutes before we regained our cab and drove back into Ross, Holmes still carrying with him the stone which he had picked up in the wood.

十分ほどして私たちは馬車へ戻り、ロスへ向けて走り出した。ホームズはまだ、林で拾った石を持っていた。

"This may interest you, Lestrade," he remarked, holding it out. "The murder was done with it."

「これはきみも興味を引かれるだろう、レストレード」と、彼は石を差し出して言った。「殺人はこれで行われたのだ」

"I see no marks."

「跡は何も見えないが」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • considerable(コンスィダラブル)… かなりの・相当な
  • presently(プレズントリー)… やがて・まもなく・現在
  • remarked(リマークト)… 言った・述べた
  • luncheon(ランチョン)… 昼食
  • regained(リゲインド)… 再びたどり着いた・取り戻した
  • manner(マナー)… 仕方・様子・態度・様子
  • murder(マーダー)… 殺人
  • fancy(ファンスィー)… 〜と思う(やや古風)

次の場面:調査を語る Discussing the Search

馬車で戻る途中、ホームズは現場で手にした物についてレストレードに説明する。目に見える跡がないものから、どこまで分かるというのか。質問を重ねる捜査官に対し、ホームズは捜索の進め方に関わる、自分なりの見通しを述べていく。