第 3 章(III)池への道The Boscombe Valley Mystery

晴れた翌朝、ホームズたちは馬車で農場へ向かう。事件の関係者について話すうちに、見慣れた事実にも問いが生まれる。農場から池へ続く道、木立に挟まれた湿った地面。ホームズは現場に足を踏み入れ、残されたものを自分の目で確かめていく。

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  1. 33朝の馬車 The Morning Carriage晴れた朝、レストレードが宿へ迎えに来て、一行は農場と池へ向かう。道中、彼はこの地方で今朝聞いた知らせをホームズに伝える。話は、土地を持つ人々の暮らしと付き合いへと及ぶ。ホームズは短く問い返し、ワトソンも同じ馬車に乗っている。
  2. 34道中の議論 A Discussion on the Road馬車はハザリー農場へ近づいていく。ホームズは、二つの家の関係について聞いた話から、レストレードに一つの問いを投げる。だが、事実をどう読み取るかという点では、二人の意見は合わない。ワトソンを間に挟み、言葉の応酬が続いていく。
  3. 35農場に着いて At the Farmhouse一行はハザリー農場に着く。広がりのある建物には、窓の覆いも煙突も、事件のあとに残る静けさを感じさせる。ホームズは戸口で頼み事をし、女中が応じるのを待つ。池へ向かう前に、この家でいくつか確かめておきたいことがあるのだ。
  4. 36野を歩む Across the Meadows農場から池へ向かう小道で、ホームズの様子は、ベイカー街で考え事をするときとは大きく違っている。地面へ目を向け、進んだり止まったりしながら歩く。ワトソンとレストレードはその後を追うが、目の前の調べに抱く思いは同じではない。
  5. 37池のほとり Beside the Pool林に囲まれたボスコム池は、農場とターナーの庭園との境にある。遠くの屋敷の屋根を望みながら、一行は湿った岸へ進む。レストレードが場所を示すと、ホームズは周囲を調べ始める。やがて彼は、同行者がここで何をしたかについて問いかける。
  6. 38調べを進めて The Examination Continues池のそばで、ホームズは地面を見ながら、レストレードに短く言葉を返す。岸はすでに何人もの人が歩いた場所だ。彼は調べる位置を変え、持ってきた道具も使おうとする。ワトソンたちへの説明と独り言の間のような調子で、言葉が続いていく。
  7. 39林の奥へ Into the Woodホームズは、池のそばでの調べを終える様子を見せず、さらに地面へ注意を向ける。行きつ戻りつする彼を追って、一行は木々の中へ進む。地面の何がホームズを引き止めるのか、ワトソンにもレストレードにもまだ分からない。林を抜ける道にも調べは及ぶ。
  8. 40町へ戻る The Return to Town現場の調べを進めてきたホームズは、いつもの話し方に戻り、そろそろ宿での昼食を考える。だが、その前に門番の家で少し用を済ませたいらしい。ワトソンたちは馬車へ歩き、彼が追いつくのを待つ。町へ戻る道中でも、調査について話は続く。
  9. 41調査を語る Discussing the Search馬車で戻る途中、ホームズは現場で手にした物についてレストレードに説明する。目に見える跡がないものから、どこまで分かるというのか。質問を重ねる捜査官に対し、ホームズは捜索の進め方に関わる、自分なりの見通しを述べていく。
  10. 42それぞれの方法 Two Different Methodsホームズが示した見通しに、レストレードはまだ納得していない。考え方だけでなく、法廷で相手にする人々も気にかかるという。二人は、それぞれの調べ方について言葉を交わす。ホームズの午後の予定を聞くと、捜査官はさらに問いを重ねる。
  11. 43別れ際の会話 Words Before Parting捜索について意見を交わしたあとも、レストレードにはまだ尋ねたいことがある。ホームズの説明した人物を、実際にはどう見つければよいのか。馬車は捜査官の下宿へ近づいている。短い別れの前に、二人は調査をめぐる考えの違いを確かめ合う。
  12. 44昼食後の相談 A Conversation After Lunch宿に戻ったホームズとワトソンの前には、昼食が用意されている。食卓が片づくと、ホームズは友人に椅子を勧め、助言を求めたいと言う。ここからは二人で、青年の説明をあらためて考えることになる。話の出発点となるのは、新聞で読んだ証言だ。
  13. 45問い直す声 Returning to the Cry青年の証言にあった呼び声について、ワトソンがホームズに説明を求める。青年はその声を、いつ、どこで聞いたのか。ホームズは答えを急がず、証言の言葉を一つずつ確かめるよう友人に促す。宿の会話は、短い一声と、その前後の出来事をたどるところから進む。
  14. 46卓上の紙 A Paper on the Table父が最期に口にした言葉について、ワトソンはまだ疑問を残している。ホームズは何も言わず、ポケットから折り畳んだ紙を取り出して卓上へ広げ、これを見てほしいと友人に頼む。言葉で説明する代わりに、目の前のものを使ったやり取りが始まる。
  15. 47考えをたどる Following the Reasoningホームズの説明を受け、ワトソンは考えの筋道を一つずつ追っている。証言から分かることと、実際に地面を調べて分かること。それぞれは、どのようにつながるのか。ホームズはここで話を今日の調査へ戻し、観察の方法について友人と語り合う。
  16. 48観察の根拠 The Basis of Observationワトソンは、ホームズが語った人物の話を、一つずつ確かめようとする。歩いたときに残る跡から、いったい何が分かるのか。自分でも理解できる点を挙げたうえで、友人にまだ説明されていない判断の根拠を尋ねる。ホームズの答えは、意外なほど簡単だ。
  17. 49説明を重ねて Continuing the Explanation現場の調査をめぐる説明は、ワトソンが新聞で目にした医師の記録にも及ぶ。ホームズは、以前に知ったことと、森の中で自分が確かめたことを結び付けて語る。ワトソンは、まだ聞けていない点を短く問い、そのたびに友人の説明が続いていく。