Scene 15 · Notes

解説 場面 15「夜汽車の条件」

この場面の解説

大佐の屋敷は駅から七マイル離れ、帰りの列車もないため、ハザリー氏は泊まりになると見込む。不便さに疑問を示すが、大佐は高額報酬で補うと述べ、断る余地も与える。

表現・文法のポイント

Very good
Very good はここでは条件を受け入れる「承知しました」で、前場面とは話者と役割が異なる。
plenty of time to do so
plenty of time to do so は「そうする時間は十分ある」で、依頼を断る選択がまだ可能だと告げる。

全文の対訳

"'Very good.'

「『承知しました』

"'I shall come down in a carriage to meet you.'

「『馬車で駅まで迎えに行きます』

"'There is a drive, then?'

「『そこから馬車に乗るのですか』

"'Yes, our little place is quite out in the country. It is a good seven miles from Eyford Station.'

「『ええ、私たちの小さな屋敷は、まったくの田舎にあります。アイフォード駅からたっぷり七マイルです』

"'Then we can hardly get there before midnight. I suppose there would be no chance of a train back. I should be compelled to stop the night.'

「『では、真夜中より前にはほとんど着けませんね。帰りの列車はないのでしょう。泊まらざるを得ません』

"'Yes, we could easily give you a shake-down.'

「『ええ、簡単な寝床なら用意できます』

"'That is very awkward. Could I not come at some more convenient hour?'

「『それはずいぶん不便です。もっと都合のよい時刻に伺うことはできませんか』

"'We have judged it best that you should come late. It is to recompense you for any inconvenience that we are paying to you, a young and unknown man, a fee which would buy an opinion from the very heads of your profession. Still, of course, if you would like to draw out of the business, there is plenty of time to do so.'

「『遅い時刻に来ていただくのが最善だと判断しました。若くまだ無名のあなたに、その道の第一人者の意見を買えるほどの報酬を払うのは、不便を補うためです。もっとも、この仕事から手を引きたいなら、まだ十分に時間はあります』

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • inconvenience(インコンヴィーニアンス)… 不便・迷惑
  • shake-down(シェイクダウン)… 簡易寝床
  • convenient(コンヴィーニエント)… 都合のよい・便利な
  • recompense(レコンペンス)… 償う・埋め合わせる/報酬・償い
  • profession(プロフェッション)… (専門的な)職業・同業者たち
  • compelled(コンペルド)… (〜せざるを得ない状態に)させられた・強いられた
  • carriage(キャリッジ)… 鉄道の客室・客車・鉄道の客車・馬車・馬車・(鉄道の)客車
  • awkward(オークワード)… 困った・具合の悪い・ぎこちない

次の場面:高額な報酬 The High Fee

大佐は、遅い時刻に来てもらう不便を見越して高額を払うのだと答える。経験の浅い若い技師を選んだ理由にも触れ、条件を受け入れるよう迫る。金を必要としていたハザリー氏は依頼を引き受けるが、秘密を求める事情だけは説明してほしいと頼む。