Scene 18 · Notes

解説 場面 18「機械の説明」

この場面の解説

ハザリー氏は、漂白土の採掘に水圧機が必要な理由だけは理解できないと指摘する。大佐は土をれんが状に圧縮するのだと答え、口外しないよう念を押して立ち去る。

表現・文法のポイント

I quite follow you,' said I
I quite follow you は「お話はよく分かります」で、説明の大筋を理解したうえで疑問を続ける表現である。
grasp, he hurried from the room
hurried from the room は「急いで部屋を出た」で、冷たい握手のあと会話を突然終える大佐の動きを示す。

全文の対訳

"'I quite follow you,' said I. 'The only point which I could not quite understand was what use you could make of a hydraulic press in excavating fuller's-earth, which, as I understand, is dug out like gravel from a pit.'

「『よく分かりました』と私は言いました。『ただ一つよく分からないのは、穴から砂利のように掘り出すと理解している漂白土の採掘に、水圧機をどう使うのかという点です』

"'Ah!' said he carelessly, 'we have our own process. We compress the earth into bricks, so as to remove them without revealing what they are. But that is a mere detail. I have taken you fully into my confidence now, Mr. Hatherley, and I have shown you how I trust you.' He rose as he spoke. 'I shall expect you, then, at Eyford at 11:15.'

「『ああ』と彼は無頓着に言いました。『私たち独自の方法があるのです。土の正体を悟られずに運び出せるよう、圧縮してれんがにします。ですが、それはただの細部です。今やすべて打ち明けました、ハザリーさん。どれほどあなたを信頼しているかお見せしたのです』そう言いながら彼は立ち上がりました。『では、十一時十五分にアイフォードでお待ちしています』

"'I shall certainly be there.'

「『必ず参ります』

"'And not a word to a soul.' He looked at me with a last long, questioning gaze, and then, pressing my hand in a cold, dank grasp, he hurried from the room.

「『そして、誰にも一言も話さないこと』彼は最後に長く探るような視線を向け、冷たく湿った手で私の手を握ると、急いで部屋を出ていきました。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • dank(ダンク)… じめじめした・冷たく湿った難
  • fuller's-earth(フラーズアース)… 漂白土
  • excavating(エクスカヴェイティング)… 発掘している・掘っている
  • carelessly(ケアレスリー)… 不注意に・ぞんざいに
  • confidence(コンフィデンス)… 信頼・自信・(take 〜 into one's confidence で)〜に秘密を打ち明ける
  • hydraulic(ハイドローリック)… 水圧の
  • revealing(リヴィーリング)… 明らかにする
  • compress(コンプレス)… 圧縮する・圧迫包帯

次の場面:夜の出発 The Journey Begins

来客が去ったあと、ハザリー氏は依頼の奇妙さを考え直す。だが高額な報酬と、技師として仕事を得たい思いが勝る。彼は秘密を守り、夜の列車で出発する。レディングで駅を移り、やがて人影のないアイフォード駅へ着くと、大佐が待っていた。