Scene 17 · Notes

解説 場面 17「日時計の指示」

この場面の解説

ジョンは指示が庭の日時計と焼かれた書類を指すと考える。父は差出地を確かめても、悪ふざけだとして取り合わない。

表現・文法のポイント

gripping hard at his courage
勇気を強くつかむという比喩。恐れていないという事実を述べるのではなく、父が勇気を振り絞って平静を保とうとする様子である。
take no notice of
take notice of ...は「…を気に留める、相手にする」。noにより、父が指示を無視する意思を表している。

全文の対訳

"'What papers? What sundial?' he asked.

「『何の書類だ。どの日時計だ』と父は尋ねました。

"'The sundial in the garden. There is no other,' said I; 'but the papers must be those that are destroyed.'

「『庭の日時計だよ。ほかにはないからね』と私は言いました。『でも書類というのは、あの焼いてしまった書類に違いない』

"'Pooh!' said he, gripping hard at his courage. 'We are in a civilised land here, and we can't have tomfoolery of this kind. Where does the thing come from?'

「『ふん』と父は、懸命に勇気を奮い起こして言いました。『ここは文明国だ。こんなばかげたことは許されん。どこから来たんだ』

"'From Dundee,' I answered, glancing at the postmark.

「『ダンディーからだよ』と、私は消印を見て答えました。

"'Some preposterous practical joke,' said he. 'What have I to do with sundials and papers? I shall take no notice of such nonsense.'

「『途方もない悪ふざけだ』と父は言いました。『おれが日時計や書類に何の関係がある。こんなばかげたことは相手にせん』

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • preposterous(プリポスタラス)… ばかげた・とんでもない難
  • tomfoolery(トムフーラリー)… ばかげたまね・悪ふざけ
  • destroyed(ディストロイド)… 焼失させた・破壊した
  • civilised(スィヴィライズド)… 文明のある・礼儀正しい
  • practical(プラクティカル)… 悪ふざけの(practical jokeで)・実際的な・実際的な・実際の
  • gripping(グリッピング)… しっかりつかむこと・心を奪う
  • glancing(グラーンスィング)… ちらりと見ながら・ちらっと見ること
  • postmark(ポウストマーク)… 消印

次の場面:父との押し問答 Arguing with His Father

奇妙な便りをめぐり、ジョンと父の考えは一致しない。心配したジョンは、警察へ話してはどうかと勧める。父はその提案をどう受け止めたのか。青年は、当時の自分が何を案じ、父に何を言おうとしたのかを思い返し、暖炉の前の二人へ会話の続きを語る。