Scene 27 · Notes

解説 場面 27「帰路の相談」

この場面の解説

ホームズはロンドンで調査すると告げ、ジョンは近日中の報告を約束して帰る。ワトソンは青年の話を、嵐に運ばれてきて再び消えたもののように感じる。

表現・文法のポイント

It is there that I shall seek it.
It is ... thatの強調構文で、探す場所thereを際立たせている。ホームズは調査の出発点をホーシャムではなくロンドンに定める。
as to the box and the papers
as to ...は「…について」。箱と書類をどうしたか、その結果を青年が後で知らせると約束している。

全文の対訳

"I am armed."

「武器は持っています」

"That is well. To-morrow I shall set to work upon your case."

「それは結構です。明日から、この件の調査を始めます」

"I shall see you at Horsham, then?"

「それでは、ホーシャムでお会いできますか」

"No, your secret lies in London. It is there that I shall seek it."

「いいえ、秘密はロンドンにあります。私が探すのは、そこです」

"Then I shall call upon you in a day, or in two days, with news as to the box and the papers. I shall take your advice in every particular." He shook hands with us and took his leave. Outside the wind still screamed and the rain splashed and pattered against the windows. This strange, wild story seemed to have come to us from amid the mad elements—blown in upon us like a sheet of sea-weed in a gale—and now to have been reabsorbed by them once more.

「それなら、一日か二日のうちに、箱と書類のことをご報告に伺います。何から何までご忠告どおりにします」彼は私たちと握手をして去った。外では風がなお叫び、雨が窓をぱらぱらと打ちつけ、はねていた。この奇妙で荒々しい話は、荒れ狂う自然のただ中から、暴風に舞う一片の海藻のように吹き込んできて、今再び、その中へ吸い戻されていったかのようだった。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • amid(アミッド)… ~に囲まれて・~の中で難
  • gale(ゲイル)… 強風・暴風難
  • particular(パティキュラー)… 特定の・まさにその・特別な
  • reabsorbed(リーアブゾーブド)… 再び吸収された
  • splashed(スプラッシュト)… はねた・はねかけた
  • pattered(パタード)… ぱらぱらと落ちた・軽い足音を立てた
  • elements(エレメンツ)… 自然の力・風雨・要素(複数)
  • sea-weed(スィーウィード)… 海藻

次は第 3 章「暖炉の前の推理」

来客が去り、部屋にはホームズとワトソンが残される。嵐の音を聞きながら、二人は一族の話に含まれていた事実を整理する。手紙の届いた場所と、出来事の間にある時間。いま手元にある知識や資料から、どこまで考えを進められるのか。静かな会話が始まる。