Scene 130 · Notes

解説 場面 130「村への道」

この場面の解説

卿が書類を調べる間、ワトソンはグリンペンまで歩く。郵便局長は電報を指示どおり届けたと言い、配達した息子も認める。

表現・文法のポイント

the time was propitious
好都合な時機だったということ。卿は書類に取り組んでおり、ワトソンが短い調査へ出る機会となる。
exactly as directed
指示されたとおりに、という局長の主張。ただし、この場面では受取人本人へ渡したかはまだ確認されていない。

全文の対訳

Sir Henry had numerous papers to examine after breakfast, so that the time was propitious for my excursion. It was a pleasant walk of four miles along the edge of the moor, leading me at last to a small grey hamlet, in which two larger buildings, which proved to be the inn and the house of Dr. Mortimer, stood high above the rest. The postmaster, who was also the village grocer, had a clear recollection of the telegram.

ヘンリー卿は朝食後に多くの書類を調べる必要があり、私が出かけるには好都合だった。荒れ地の縁を四マイル、気持ちよく歩くと、小さな灰色の集落へ着いた。そこには、ほかより高く立つ大きな建物が二つあり、宿屋とモーティマー医師の家だと分かった。村の食料品店主でもある郵便局長は、電報をはっきり覚えていた。

"Certainly, sir," said he, "I had the telegram delivered to Mr. Barrymore exactly as directed."

「もちろんです」と彼は言った。「指示どおり、バリモア氏へ間違いなく配達させました」

"Who delivered it?"

「誰が届けましたか?」

"My boy here. James, you delivered that telegram to Mr. Barrymore at the Hall last week, did you not?"

「ここにいる息子です。ジェームズ、先週、館のバリモア氏へ、あの電報を届けたね?」

"Yes, father, I delivered it."

「ええ、お父さん、届けたよ」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • propitious(プラピシャス)… 好都合の・幸先のよい難
  • excursion(イクスカージョン)… 外出・小旅行・遠足難
  • recollection(レコレクション)… 記憶・覚え
  • postmaster(ポウストマースター)… 郵便局長
  • delivered(ディリヴァード)… 配達された・渡した
  • numerous(ニューマラス)… 数多くの・多数の
  • telegram(テレグラム)… 電報
  • directed(ダイレクティッド)… 指示された・向けられた・向けた

次の場面:誰の手に届いたか Into Whose Hands

グリンペンの郵便局では、館への電報を届けたことが確かめられている。だが、ワトソンが知りたいのは、届け先へ行ったかどうかだけではない。手配した指示どおり、宛先の本人が受け取ったのか。彼は配達に関わった少年へ、もう一度問いを向けようとしている。