第 7 章(VII)メリピット荘のステイプルトン兄妹The Hound of the Baskervilles (Part 1)

バスカヴィル館で最初の夜を過ごし、ワトソンとヘンリー卿は朝を迎える。日の光の中では、旅の終わりに見た家も別の印象になるだろうか。まだ周囲の暮らしには慣れていない。ワトソンは館での出来事を確かめながら、土地の住人を知る一日を始めようとしている。

解説の目次

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  1. 127朝の館 The Hall in Morning Light館で最初の夜を過ごしたヘンリー卿とワトソンに、朝の時間が戻ってくる。旅の疲れと暗い部屋の印象は、新しい一日にも同じように続くのか。二人は朝食の席で周囲を見直そうとしている。まだ慣れない建物を、今度は日の光の中で確かめるところだ。解説を読む ›
  2. 128夜に聞いた声 The Sound Heard at Night朝の光で館の印象が和らぐ一方、ワトソンには夜に耳にした音が気に掛かっている。眠りに就く前、家の中で確かに聞いた声だった。ヘンリー卿も同じようなことを覚えているのか。二人は朝食を取りながら、昨夜の出来事について話し始めようとしている。解説を読む ›
  3. 129朝の廊下 In the Morning Corridor夜の声について、バリモアは妻から出たものではないと説明している。だが、ワトソンが自分の耳で聞いたことまで消えるわけではない。朝食後には館の廊下を行き来する時間もある。滞在を始めたばかりの彼は、言葉と身の周りの様子を比べようとしている。解説を読む ›
  4. 130村への道 The Road to the Village館での朝を過ごし、ワトソンにはロンドンで送った電報について確かめたいことがある。届いたという知らせだけでなく、誰がどう手渡したのかを知る必要がある。ヘンリー卿には書類の用事もあり、その間に村を訪ねれば、現地の者から直接話を聞ける。解説を読む ›
  5. 131誰の手に届いたか Into Whose Handsグリンペンの郵便局では、館への電報を届けたことが確かめられている。だが、ワトソンが知りたいのは、届け先へ行ったかどうかだけではない。手配した指示どおり、宛先の本人が受け取ったのか。彼は配達に関わった少年へ、もう一度問いを向けようとしている。解説を読む ›
  6. 132村からの帰り道 On the Way Back電報の配達について聞いても、ワトソンには確かな結論を出せない部分が残っている。館での説明と、ロンドンで見た馬車の人物はどうつながるのか。村から戻る道で、彼はこれまでの小さな出来事を思い返し、ホームズへ何を伝えられるかを考えようとしている。解説を読む ›
  7. 133道で呼ばれて Called on the Road村での聞き取りを終えたワトソンは、一人で館へ戻る道を歩いている。考え事を続ける背後から、走る足音と自分を呼ぶ声が近づいてくる。知り合いの医師なのか、それとも別の住人なのか。荒れ地での最初の朝に、新しい出会いが加わろうとしている。解説を読む ›
  8. 134近隣からの挨拶 A Neighbour's Greeting道で声を掛けてきた男は、メリピット荘に住むステイプルトンと名乗っている。モーティマーから聞いていた博物学者だが、なぜ初対面のワトソンの名を知るのか。挨拶を交わす二人は、共通の知人と、新しく館へ来たヘンリー卿について話そうとしている。解説を読む ›
  9. 135土地に伝わる話 The Local Story近隣の住人として、ステイプルトンはヘンリー卿が館へ来たことを話題にしている。そこには、前の主人の死と、土地に伝わる物語についての関心もある。ワトソンは新しい知人の説明を聞きながら、荒れ地で暮らす人がどのように出来事を見ているのかを確かめようとする。解説を読む ›
  10. 136遠くの探偵 The Detective in Londonチャールズ卿の死について、ステイプルトンは自分なりの説明をしている。ワトソンはまだ結論を出しておらず、その見方を尋ね直そうとしている。だが、土地の出来事を話す二人の間には、ロンドンにいる友人をどこまで話題にするかという問題も残っている。解説を読む ›
  11. 137申し出と返答 An Offer and a Replyステイプルトンは、ホームズがいまロンドンを離れられないと聞いている。それなら自分に手伝えることはないかと、会話を続けようとしている。ワトソンには近隣を知る仕事もあるが、調査についてすべてを話せるわけではない。歩きながら二人の返答が交わされる。解説を読む ›
  12. 138メリピット荘へ Towards Merripit House車道から荒れ地へ分かれる小道のそばで、ステイプルトンは自分の家へ客を誘おうとしている。ワトソンは館のヘンリー卿を気に掛ける一方、近隣の人々を知るよう頼まれたことも覚えている。短い訪問に時間を使うかどうかを考え、道の先へ目を向ける。解説を読む ›
  13. 139緑に見える平地 The Green Patchesメリピット荘へ向かう道で、ステイプルトンは荒れ地の広さや多様な姿について話している。いつから住み、どれほど土地を知っているのかを、ワトソンは尋ねようとしている。穏やかに見える景色にも、外から来た者には分からない違いがあるのかもしれない。解説を読む ›
  14. 140平地の先 Beyond the Green Groundワトソンには、北側の明るい緑が点在する平地が、走るのに向いているように見えている。土地をよく知るステイプルトンは、その見方に言葉を返そうとしている。道を外れた場所の地面はどうなっているのか。景色だけからは分からない性質について話が続く。解説を読む ›
  15. 141沼の向こう側 The Far Side of the Mire平地に見えた場所は、足を踏み外す危険のあるグリンペンの大沼だった。ワトソンはその怖さを目にしているが、ステイプルトンは奥へ行ける道を知るという。なぜそのような所へ入る必要があるのか。二人は沼の向こうにある土地へ話を向けようとしている。解説を読む ›
  16. 142湿地の手前で Beside the Wet Ground沼を越えた先には、珍しい植物や蝶が見つかる場所があるという。ワトソンもいつか行ってみたいと口にしているが、道を知る相手は簡単に勧められる場所とは考えていない。案内を受ける二人の会話が、危険な土地での歩き方へ戻ろうとしている。解説を読む ›
  17. 143荒れ地の響き The Sound Across the Moorどこから来るのか分からない長い響きが、荒れ地を渡っている。ステイプルトンは土地の人々がどう言うかを話したが、ワトソンはそれだけで納得していない。広い景色には大きな動きも見えない。二人は立ち止まり、耳にした音について別の説明を探そうとしている。解説を読む ›
  18. 144斜面にある石 The Stones on the Slope荒れ地に響いた音について話しても、ワトソンにはすぐ確かな答えは得られない。ステイプルトンは景色の別の所へ目を向けようとしている。草や岩が続く土地には、歩いてきた道だけでは気付かないものもある。二人の見学は丘の斜面へと進む。解説を読む ›
  19. 145荒れ地の暮らし Life on the Moor Long Ago丘の石の輪について、昔ここに人が暮らしていたという説明をワトソンは聞いている。家の跡が残る一方で、周囲はいまも広い荒れ地のままだ。何をして暮らしていたのかという問いから、ステイプルトンの案内は、この土地の古い営みへ向かおうとしている。解説を読む ›
  20. 146小道の女性 The Woman on the Pathステイプルトンが虫を追って道から離れている間に、ワトソンの近くへ一人の女性が来ている。家へ誘われた際には妹を紹介すると聞いていたが、まだ挨拶は交わしていない。荒れ地の小道に立つ二人の間で、名乗りより先に言葉が交わされようとしている。解説を読む ›
  21. 147呼び止める言葉 Words on the Path道に来た女性を、ワトソンはステイプルトン嬢だろうと考えている。これから自己紹介をしようとする彼に、相手は先に言葉を向ける。家での穏やかな挨拶とは違う切迫した様子がある。ワトソンは初めて会う相手の話を、その場で聞こうとしている。解説を読む ›
  22. 148小道での会話 Talk on the Moor Pathロンドンへ帰るようにという突然の言葉に、ワトソンは戸惑っている。理由を尋ねても、ステイプルトン嬢はすぐには説明しようとしない。二人が立つのは、訪問先へ向かう途中の小道だ。強く求められたことの意味を確かめる短い会話が、まだ続いている。解説を読む ›
  23. 149名を確かめる Making the Introductions虫を追っていたステイプルトンが戻り、小道には三人がそろっている。妹がワトソンに何を話していたかを、兄はまだ知らない。まずは荒れ地の花や、先ほどの追跡についての言葉が交わされる。紹介の済んでいない部分を確かめる会話へ進もうとしている。解説を読む ›
  24. 150家へ招かれて Invited to the Houseワトソンが自分の名を告げ、ステイプルトン嬢が相手を取り違えていたことが分かっている。小道での会話はいったん収まり、三人には家を訪ねる話が残っている。草の道の先にある住まいはどのような所なのか。初めての訪問が、改めて始まろうとしている。解説を読む ›
  25. 151住まいを選ぶ理由 The Choice of a Homeメリピット荘へ入ったワトソンは、家の外と内側の印象の違いに気付いている。窓の外には、どこまでも荒れ地が続いている。ここで兄妹の二人が暮らすのはなぜなのか。訪問者の関心を察したステイプルトンが、自分たちの暮らしについて話そうとしている。解説を読む ›
  26. 152近所との付き合い Neighbours and Interests以前の仕事と、荒れ地での研究についての話が、メリピット荘の居間で続いている。ワトソンは、この土地での日々を兄妹がどう過ごすのかを聞こうとしている。家での関心事に加え、近所の住人との付き合いも、これからの話題になろうとしている。解説を読む ›
  27. 153帰り道へ Setting Off for the Hallメリピット荘では研究の品を見て昼食を共にするよう勧められているが、ワトソンには館のヘンリー卿も気に掛かる。小道で受けた言葉についても、まだ確かめられていないことがある。訪問をどこで切り上げるかを考え、彼は帰るための道へ目を向けようとしている。解説を読む ›
  28. 154言葉の理由 The Reason for Her Words館へ帰る途中のワトソンに、ステイプルトン嬢がもう一度話しかけている。彼女は相手を取り違えたことを詫び、先ほどの言葉を忘れてほしいという。だが、ヘンリー卿の友人として聞き流せるのか。ワトソンは、その理由を改めて尋ねようとしている。解説を読む ›
  29. 155危険について Speaking of Dangerワトソンは、先ほどの声や表情を忘れられないとステイプルトン嬢へ話している。気まぐれというだけでは、ロンドンへ帰るよう強く求めた理由にならない。彼女が何を案じているのか、ヘンリー卿へ伝えるべきことはあるのか。二度目の会話はその問いへ向かう。解説を読む ›
  30. 156別れを前に Before Parting on the Pathステイプルトン嬢は、家に伝わる危険を理由にヘンリー卿を館から離すよう求めている。ワトソンには、もっと確かな情報が必要に思える。先ほど兄が戻る際に話を変えたことにも、まだ尋ねたい点がある。短い再会の終わりに、最後の問いが残っている。解説を読む ›