Scene 131 · Notes

解説 場面 131「誰の手に届いたか」

この場面の解説

少年が電報を渡した相手は、本人ではなくバリモア夫人だった。本人を見なかったと確認すると、郵便局長はいら立ち、苦情は受取人が言うことだと答える。

表現・文法のポイント

Into his own hands?
本人の手に渡したか、という要点を絞った問い。単に館へ届けたことと、本人へ手渡したことを区別する。
it is for Mr. Barrymore himself to complain
苦情を述べるべきは本人だ、という局長の返答。forはここでは担当や役割を示している。

全文の対訳

"Into his own hands?" I asked.

「本人の手へ?」と私は尋ねた。

"Well, he was up in the loft at the time, so that I could not put it into his own hands, but I gave it into Mrs. Barrymore's hands, and she promised to deliver it at once."

「あの、その時は屋根裏にいたから、本人の手には渡せなかったんです。でも、バリモア夫人に渡して、すぐ渡すと約束してもらいました」

"Did you see Mr. Barrymore?"

「バリモア氏を見ましたか?」

"No, sir; I tell you he was in the loft."

「いいえ、屋根裏にいたと言ったでしょう」

"If you didn't see him, how do you know he was in the loft?"

「見なかったなら、どうして屋根裏にいたと分かるんです?」

"Well, surely his own wife ought to know where he is," said the postmaster testily. "Didn't he get the telegram? If there is any mistake it is for Mr. Barrymore himself to complain."

「そりゃ、奥さんなら、夫がどこにいるか分かるでしょう」と郵便局長はいら立って言った。「電報は届いたのでしょう。間違いがあるなら、バリモア氏本人が苦情を言うことです」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • postmaster(ポウストマースター)… 郵便局長
  • promised(プロミスト)… 約束した
  • telegram(テレグラム)… 電報
  • deliver(ディリヴァー)… 届ける・渡す
  • testily(テスティリー)… いら立って・怒りっぽく
  • surely(シュアリー)… もちろん・きっと・確かに
  • ought(オート)… (ought to で)〜すべきだ・〜のはずだ
  • loft(ロフト)… 屋根裏

次の場面:村からの帰り道 On the Way Back

電報の配達について聞いても、ワトソンには確かな結論を出せない部分が残っている。館での説明と、ロンドンで見た馬車の人物はどうつながるのか。村から戻る道で、彼はこれまでの小さな出来事を思い返し、ホームズへ何を伝えられるかを考えようとしている。