Scene 73 · Notes

解説 場面 73「昼の約束」

この場面の解説

二時にホテルで再会する約束が決まる。医師とヘンリー卿が歩いて去ると、ホームズはたちまち行動に移る。

表現・文法のポイント

flurried me rather
「少し取り乱させた」。ヘンリー卿は気持ちを整えるために歩きたいと言っている。ratherはここではむしろではなく、程度を添える。
the man of action
考え込む夢想家と対比される、すぐ行動する人。客が去った直後のホームズの急な切り替えを表す。

全文の対訳

"Is that convenient to you, Watson?"

「都合はいいか、ワトソン?」

"Perfectly."

「まったく問題ない」

"Then you may expect us. Shall I have a cab called?"

「では、伺います。馬車を呼ばせましょうか?」

"I'd prefer to walk, for this affair has flurried me rather."

「歩きたいですね。この件で少し取り乱してしまったので」

"I'll join you in a walk, with pleasure," said his companion.

「喜んでご一緒に歩きましょう」と連れの医師は言った。

"Then we meet again at two o'clock. Au revoir, and good-morning!"

「では、また二時に。またお会いしましょう。では、失礼します」

We heard the steps of our visitors descend the stair and the bang of the front door. In an instant Holmes had changed from the languid dreamer to the man of action.

客たちが階段を下りる足音と、玄関の閉まる音が聞こえた。一瞬で、ホームズは物憂げな夢想家から行動の人へ変わった。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • flurried(フラリッド)… 慌てた・うろたえた難
  • languid(ラングウィッド)… けだるそうな・物憂げな・元気のない難
  • convenient(コンヴィーニエント)… 都合のよい・便利な
  • companion(カンパニオン)… 仲間・相棒
  • descend(ディセンド)… 下りる・相続される・下る
  • instant(インスタント)… 一瞬・即時の
  • dreamer(ドリーマー)… 夢想家
  • prefer(プリファー)… (〜のほうを)好む

次の場面:急いで通りへ Quickly into the Street

客の足音が階段を下り、ベイカー街の扉が閉じている。居間で長く話を聞いていたホームズは、すぐ次の行動へ移ろうとしている。ワトソンにはまだ理由が分からない。昼の再会までの間に何をするのか、友人に促されて外出の支度を始める。