Scene 14 · Notes

解説 場面 14「廊下をたどる」

この場面の解説

ワトソンはバリモアが見えなくなってからあとを追う。執事は家具のない使われていない部屋へ入り、光がじっとしているため、ワトソンは戸口へ忍び寄る。

表現・文法のポイント

out of sight
「見えなくなって」。ワトソンはすぐ後ろを歩くのではなく、相手の姿が消えてから追い始め、気付かれないようにする。
as noiselessly as I could
「できるだけ音を立てずに」。asと比較の形で、行動をどこまで抑えて行うかを表す。小さな物音にも注意する場面に合う。

全文の対訳

I have told you that the corridor is broken by the balcony which runs round the hall, but that it is resumed upon the farther side. I waited until he had passed out of sight and then I followed him. When I came round the balcony he had reached the end of the farther corridor, and I could see from the glimmer of light through an open door that he had entered one of the rooms. Now, all these rooms are unfurnished and unoccupied so that his expedition became more mysterious than ever. The light shone steadily as if he were standing motionless. I crept down the passage as noiselessly as I could and peeped round the corner of the door.

すでに話したように、廊下は広間を取り巻くバルコニーでいったん途切れ、その向こう側からまた続いている。彼の姿が見えなくなるのを待って、私はあとを追った。私がバルコニーを回ると、彼は向こう側の廊下の端まで達しており、開いた扉から漏れるかすかな光で、部屋の一つへ入ったことが分かった。さて、これらの部屋はどれも家具がなく、使われてもいないので、彼がそこへ出かけたことは、ますます不可解になった。まるで動かずに立っているように、明かりはじっと光っていた。私はできるだけ音を立てずに通路を進み、戸口の角から中をのぞいた。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • noiselessly(ノイズレスリー)… 音もなく・静かに難
  • unfurnished(アンファーニッシュト)… 家具のない
  • unoccupied(アンオキュパイド)… 使われていない・人のいない
  • expedition(エクスペディション)… 調査のための現場行き・遠出・遠征・探検(隊)
  • mysterious(ミスティアリアス)… 謎めいた・不思議な・不可解な
  • motionless(モウションレス)… 身動きしない
  • corridor(コリドー)… 廊下・通路
  • steadily(ステディリー)… 着実に・一定の調子で

次の場面:窓辺のろうそく A Candle at the Window

廊下の先の部屋まで来たワトソンは、戸口から中をのぞこうとしている。夜更けに歩く執事が何をしているのか、まだ本人に尋ねる機会はない。自分の目で見たことを友人へ伝えるには、思い込みと、確かに観察できたことを分けねばならない。