Scene 150 · Notes

解説 場面 150「助力について」

この場面の解説

ホームズはサー・ヘンリーに、理由を問わず指示に従うよう求める。その途中で突然、彼は壁の上方の何かに注意を奪われる。

表現・文法のポイント

do it blindly
「理由を聞かず盲目的に実行する」という意味だ。
a personification of alertness and expectation
ホームズの集中した姿を、警戒と期待が人の姿を取った像に例える。

全文の対訳

"I think I will muzzle him and chain him all right if you will give me your help."

「あなたが力を貸してくださるなら、きっと口籠をはめ、鎖につないでみせます」

"Whatever you tell me to do I will do."

「何をしろと言われても、そのとおりにするよ」

"Very good; and I will ask you also to do it blindly, without always asking the reason."

「それは結構。それから、理由をいちいち聞かず、盲目的に従ってください」

"Just as you like."

「好きなようにしてくれ」

"If you will do this I think the chances are that our little problem will soon be solved. I have no doubt—"

「そうしてくだされば、私たちのささいな問題もまもなく解決する見込みです。私は確信しています——」

He stopped suddenly and stared fixedly up over my head into the air. The lamp beat upon his face, and so intent was it and so still that it might have been that of a clear-cut classical statue, a personification of alertness and expectation.

彼は突然言葉を切り、私の頭越しに宙の一点を凝視した。ランプの光が彼の顔を照らしていた。その顔はあまりに真剣で静止していたため、鋭く彫られた古典彫刻、警戒と期待を人の姿にした像のように見えた。

"What is it?" we both cried.

「どうしたんだ」と私たちは二人同時に叫んだ。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • fixedly(フィックストリー)… じっと・凝視して難
  • personification(パーソニフィケイション)… 擬人化・典型的な体現難
  • expectation(イクスペクテイション)… 期待・待ち構える気持ち
  • clear-cut(クリアカット)… 輪郭のはっきりした・明確な
  • classical(クラスィカル)… 古典的な・古代ギリシャローマ風の
  • alertness(アラートネス)… 注意深さ・警戒心
  • whatever(ウォットエヴァー)… どんな〜であっても・何でも・まったく・何ら(否定を強める)・〜するものは何でも・何が〜しても
  • blindly(ブラインドリー)… むやみに・目の見えないまま

次の場面:壁へ向いた視線 A Glance at the Wall

話の途中でホームズの様子が変わり、二人は理由を尋ねる。彼の視線は室内のある方へ向いている。館の食堂にあるものへ、改めて注意を向けようとしている。長くこの家にある物でも、外から訪ねた者には、まだ詳しく聞いていない来歴があるのだろう。