Scene 159 · Notes

解説 場面 159「役目を頼む」

この場面の解説

サー・ヘンリーは置き去りにされたと感じ、ロンドンへ同行したいと言う。ホームズは彼の持ち場はここだと押し切り、残ると約束させる。

表現・文法のポイント

as a pledge that he will come back
ワトソンの荷物を、必ず戻ることの証として残す。
your post of duty
「あなたの持ち場」。軍務のように、命令された場所を守る義務を表す。

全文の対訳

"There is no alternative, I assure you."

「他に方法はないとお約束します」

I saw by the baronet's clouded brow that he was deeply hurt by what he regarded as our desertion.

サー・ヘンリーの曇った額を見れば、彼が私たちの離脱と受け取り、深く傷ついているのが分かった。

"When do you desire to go?" he asked coldly.

「いつ行きたいんだ」と彼は冷たく尋ねた。

"Immediately after breakfast. We will drive in to Coombe Tracey, but Watson will leave his things as a pledge that he will come back to you. Watson, you will send a note to Stapleton to tell him that you regret that you cannot come."

「朝食が済み次第。クーム・トレイシーまで馬車で行きますが、ワトソンは戻ってくる証として荷物を残していきます。ワトソン、ステイプルトンに、行けなくなって残念だと手紙を出してくれ」

"I have a good mind to go to London with you," said the baronet. "Why should I stay here alone?"

「私もあなたたちとロンドンへ行きたいくらいだ」とサー・ヘンリーは言った。「なぜ私だけここに残らねばならない」

"Because it is your post of duty. Because you gave me your word that you would do as you were told, and I tell you to stay."

「それがあなたの持ち場だからです。私の指示に従うと約束したからです。そして私は、ここに残れと言っています」

"All right, then, I'll stay."

「分かった。では残るよ」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • brow(ブラウ)… 丘の頂・額・額(ひたい)・眉難
  • pledge(プレッジ)… 証し・保証・しるし・証し・誓い・固い約束難
  • alternative(オールターナティヴ)… ほかの選択肢・別の形の・代わりの・選択肢
  • immediately(イミーディアットリー)… 直接に・すぐに・すぐ(そば)に・直ちに
  • baronet's(バラニッツ)… 準男爵の
  • desertion(ディザーション)… 見捨てること・離脱
  • clouded(クラウディッド)… 曇った・憂いを帯びた
  • baronet(バラニット)… 準男爵

次の場面:帰り道の相談 Arranging the Return

ヘンリー卿への指示は、訪問先から戻る方法にも及ぶ。どの道を使い、どう帰るかという具体的な話だ。ワトソンはそばで聞きながら、ホームズの慎重な言葉に注意を向ける。荒れ地の道を知る者同士でも、どこを通るかを具体的に伝えれば、行き違いを減らせるだろう。