Scene 160 · Notes

解説 場面 160「帰り道の相談」

この場面の解説

ホームズはサー・ヘンリーに、馬車でメリピット・ハウスへ行き、帰りはひとりで歩くよう指示する。ただし命を守るため、決められた一本の道から外れないよう厳命する。

表現・文法のポイント

every confidence in your nerve and courage
nerveはここでは神経ではなく、危機に動じない気力を指す。
as you value your life
「命が惜しいなら」。命にかかわる強い警告だ。

全文の対訳

"One more direction! I wish you to drive to Merripit House. Send back your trap, however, and let them know that you intend to walk home."

「もう一つ指示があります。馬車でメリピット・ハウスへ行ってください。ただし、馬車は帰し、徒歩で帰宅すると向こうの人たちに伝えてください」

"To walk across the moor?"

「荒れ地を歩いて横断するのか」

"Yes."

「そうです」

"But that is the very thing which you have so often cautioned me not to do."

「だがそれは、あなたが何度もしてはならないと注意したことそのものじゃないか」

"This time you may do it with safety. If I had not every confidence in your nerve and courage I would not suggest it, but it is essential that you should do it."

「今回は安全にできます。あなたの気力と勇気に絶対の信頼がなければ、このような提案はしません。しかし、これをしていただくことが不可欠なのです」

"Then I will do it."

「では、そうしよう」

"And as you value your life do not go across the moor in any direction save along the straight path which leads from Merripit House to the Grimpen Road, and is your natural way home."

「それから、命を大事に思うなら、メリピット・ハウスからグリンペン街道へ通じる直線の道、つまり普段の帰り道以外の方向へ、決して荒れ地を進んではいけません」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • confidence(コンフィデンス)… 信頼・自信・(take 〜 into one's confidence で)〜に秘密を打ち明ける
  • direction(ディレクション)… 分野・方面、対象・方向・(推理の)向かう方向・結論の行く先・方角・指示
  • cautioned(コーションド)… 注意した・警告した
  • essential(イセンシャル)… どうしても必要な・欠かせない
  • courage(カリッジ)… 勇気
  • suggest(サジェスト)… 提案する・示唆する・思わせる・示唆する・提案する・思いつかせる
  • nerve(ナーヴ)… 度胸・胆力・神経・度胸・胆力
  • value(ヴァリュー)… 価値・大事にする・大切に思う・評価する

次の場面:館を出る支度 Ready to Leave the Hall

ヘンリー卿は、頼まれたことへ返事をしようとしている。ホームズとワトソンにも出発の支度がある。朝の館で相談を締めくくり、それぞれの予定へ向かうところだ。館にいる間に済ませておきたい連絡や確認を終えたら、それぞれが、今日の行動へ移ることになる。