Scene 163 · Notes

解説 場面 163「もう一度町へ」

この場面の解説

ホームズはレストレードを呼んだ理由を話し、ローラ・ライオンズ夫人の事務所へ向かう。ワトソンは、ロンドンへ帰ったと思い込ませる作戦の全容を理解する。

表現・文法のポイント

plan of campaign
「作戦計画」。軍事行動の比喩で、逮捕までの段取りを指す。
remove the last suspicions from their minds
ロンドンからの電報を話させ、ホームズが去ったと完全に信じ込ませる。

全文の対訳

"That is in answer to mine of this morning. He is the best of the professionals, I think, and we may need his assistance. Now, Watson, I think that we cannot employ our time better than by calling upon your acquaintance, Mrs. Laura Lyons."

「これは今朝、私が打った電報への返事だ。彼は職業探偵の中で最も優秀だと思う。そして彼の助けが必要になるかもしれない。さてワトソン、君の知人のローラ・ライオンズ夫人を訪ねること以上に、時間を有意義に使う方法はないだろう」

His plan of campaign was beginning to be evident. He would use the baronet in order to convince the Stapletons that we were really gone, while we should actually return at the instant when we were likely to be needed. That telegram from London, if mentioned by Sir Henry to the Stapletons, must remove the last suspicions from their minds. Already I seemed to see our nets drawing closer around that lean-jawed pike.

彼の作戦が見え始めた。サー・ヘンリーを使って、私たちが本当に去ったとステイプルトン夫妻に信じ込ませ、実際には必要とされそうな瞬間に戻ってくるのだ。ロンドンからの電報のことをサー・ヘンリーがステイプルトン夫妻に話せば、二人の心から最後の疑いまで消えるに違いない。こけた頬のカワカマスの周りで、私たちの網がすでに締まりつつあるのが、私には見えるようだった。

Mrs. Laura Lyons was in her office, and Sherlock Holmes opened his interview with a frankness and directness which considerably amazed her.

ローラ・ライオンズ夫人は事務所にいた。シャーロック・ホームズは実に率直で単刀直入に面会を始め、夫人をたいそう驚かせた。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • pike(パイク)… カワカマス・長槍難
  • acquaintance(アクウェインタンス)… 知り合うこと(make the acquaintance of で「〜と知り合う」)・知人
  • considerably(コンスィダラブリー)… かなり・相当に
  • assistance(アスィスタンス)… 助け・手助け
  • suspicions(サスピションズ)… 疑い・疑念
  • lean-jawed(リーンジョード)… 顎の痩せた
  • directness(ダイレクトネス)… 単刀直入さ・率直さ
  • beginning(ビギニング)… 明らかになり始めている・始めていること・始まり・始まり・初め

次の場面:二度目の面会 A Second Interview

ライオンズ夫人の前で、ホームズは調べている事柄を伝え始める。ワトソンの訪問から分かったこともある。今度は二人で、手紙と面会について改めて尋ねようとしている。事務室で再び顔を合わせた人々には、前の面会のときには、まだ語られていなかった話がある。