Scene 191 · Notes

解説 場面 191「尋ねたい相手」

この場面の解説

猟犬が死んだと聞いたベリルは安堵し、夫から受けた暴力の痕を見せる。愛されているという最後の希望も偽りだったと悟り、激しく泣く。

表現・文法のポイント

my mind and soul
身体の傷以上に、心と魂を傷つけられたと訴えている。
his dupe and his tool
愛する相手ではなく、だまされて計画に利用された存在だったという意味だ。

全文の対訳

"And the hound?"

「猟犬は」

"It is dead."

「死にました」

She gave a long sigh of satisfaction.

彼女は満足そうに長い息をついた。

"Thank God! Thank God! Oh, this villain! See how he has treated me!" She shot her arms out from her sleeves, and we saw with horror that they were all mottled with bruises. "But this is nothing—nothing! It is my mind and soul that he has tortured and defiled. I could endure it all, ill-usage, solitude, a life of deception, everything, as long as I could still cling to the hope that I had his love, but now I know that in this also I have been his dupe and his tool." She broke into passionate sobbing as she spoke.

「ああ、ありがたい。本当にありがたい。ああ、あの悪人。私がどんな目に遭わされたか、見てください」彼女が袖から両腕を突き出すと、腕全体があざでまだらになっているのを見て、私たちは戦慄した。「しかしこんなものは何でもありません。何でもないのです。あの人が責め苦しめ、汚したのは、私の心と魂です。あの人に愛されているという希望にまだすがりつけた間は、虐待も、孤独も、偽りの人生も、何もかも耐えられました。しかし今は、それさえも私をだまし、利用する手段だったと分かります」彼女はそう言いながら、激しくすすり泣き始めた。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • defiled(ディファイルド)… 汚した・冒瀆した難
  • ill-usage(イルユースィッジ)… ひどい扱い・虐待難
  • dupe(デュープ)… だまされた人・かも難
  • satisfaction(サティスファクション)… 満足・満足を与えるもの
  • passionate(パショナット)… 激しい感情に満ちた・情熱的な
  • deception(ディセプション)… 欺き・うその仕掛け
  • tortured(トーチャード)… 苦しめた・拷問した
  • solitude(ソリテュード)… 孤独・独居

次の場面:行き先を聞く Asking Where to Go

女性の話を受け、ホームズは探す相手の行き先について尋ねる。屋敷の外には濃い霧がある。今できることを考えるため、土地を知る本人の言葉を聞こうとしている。夜の荒れ地を進むなら、家の中とは違い、霧や足場についても、考えなければならない。