Scene 192 · Notes

解説 場面 192「行き先を聞く」

この場面の解説

ベリルは夫の逃亡先を沼の中央にある古い錫鉱山だと教える。そこは猟犬を飼い、非常時に身を隠せるよう準備した場所だった。

表現・文法のポイント

help us now and so atone
今協力することで、過去に悪事を助けた償いをするよう求めている。
an island in the heart of the mire
広い沼地の中央にある、固い地面の島を指す。

全文の対訳

"You bear him no good will, madam," said Holmes. "Tell us then where we shall find him. If you have ever aided him in evil, help us now and so atone."

「夫に対して好意は残っていないようですね、奥様」とホームズは言った。「では、どこへ行けば彼を見つけられるか教えてください。これまで悪事に手を貸したことがあるなら、今こそ私たちを助け、罪を償ってください」

"There is but one place where he can have fled," she answered. "There is an old tin mine on an island in the heart of the mire. It was there that he kept his hound and there also he had made preparations so that he might have a refuge. That is where he would fly."

「彼が逃げたとすれば、場所は一つしかありません」と彼女は答えた。「沼地の中心の島に、古いスズ鉱があります。彼が猟犬を飼っていたのはそこですし、避難所にできるよう準備もしてありました。彼が逃げ込むとすれば、そこです」

The fog-bank lay like white wool against the window. Holmes held the lamp towards it.

霧の層は窓に対し、白い羊毛のように垂れ込めていた。ホームズはそちらへランプを掲げた。

"See," said he. "No one could find his way into the Grimpen Mire tonight."

「見てくれ」と彼は言った。「今夜、グリンペンの大沼地へ道を見つけて入れる者などいない」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • atone(アトウン)… 罪を償う難
  • preparations(プレパレイションズ)… 準備・用意(preparation の複数形)
  • fog-bank(フォグバンク)… 霧の層・霧の塊
  • tonight(トゥナイト)… 今夜
  • island(アイランド)… 島
  • refuge(レフュージ)… 避難所・逃げ場
  • madam(マダム)… 奥様・ご婦人への呼びかけ・お嬢さん・奥様(女性への呼びかけ)
  • aided(エイディッド)… 手助けされた・助けた

次の場面:霧の向こうを考える Beyond the Fog

窓の向こうの荒れ地は霧に覆われている。探しに出るなら、道が見えるかどうかも問題だ。部屋にいる人々は話を続けながら、夜の間にできることを考えようとしている。部屋の窓から見えるものと、現地をよく知る者の話とを、合わせて判断する時間が続く。