Scene 79 · Notes

解説 場面 79「居場所を尋ねる」

この場面の解説

セルデンは見知らぬ男を何度か見ており、警察ではない用心深い紳士だと考えていた。男は丘の斜面に残る古代の石小屋の一つに住んでいるという。

表現・文法のポイント

gives nothing away
「手がかりを何も与えない」。物を配らないのではなく、正体や目的を悟らせないこと。
the old houses on the hillside
現在の家ではなく、昔の人々が住んだ石造りの小屋跡。荒れ地で身を隠せる場所を示す。

全文の対訳

"But about this stranger," said I. "Can you tell me anything about him? What did Selden say? Did he find out where he hid, or what he was doing?"

「その見知らぬ男についてだが」と私は言った。「何か教えてもらえないか。セルデンは何と言っていた。男がどこに隠れ、何をしているのか、突き止めたのか」

"He saw him once or twice, but he is a deep one and gives nothing away. At first he thought that he was the police, but soon he found that he had some lay of his own. A kind of gentleman he was, as far as he could see, but what he was doing he could not make out."

「一、二度は見たそうですが、用心深い男で、何も尻尾を出しません。最初は警察の者だと思ったそうですが、すぐに、その男には別の目的があると分かりました。見たところ紳士のようだったそうですが、何をしているのかは分からなかったとのことです」

"And where did he say that he lived?"

「住んでいる場所は、どこだと言っていた」

"Among the old houses on the hillside—the stone huts where the old folk used to live."

「丘の斜面にある古い家々——昔の人が住んでいた石の小屋です」

"But how about his food?"

「しかし、食べ物はどうしている」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • hillside(ヒルサイド)… 丘の斜面
  • huts(ハッツ)… 小屋(hutの複数)
  • folk(フォウク)… 人々・連中
  • hid(ヒッド)… 隠した・隠れた
  • lay(レイ)… 横たわっていた・置かれていた(lieの過去形)・横たわった(lieの過去形)・(lay in waitで)待ち伏せしていた・(lay oneself open toで)自分を訴えられる立場に置く・(lay a whip acrossで)鞭を振るう・置く・横たえる。lay one's hands upon 〜 で「〜を手に入れる・手に取る」

次の場面:夜窓の前で Before the Dark Window

バリモアへの問いは、荒れ地での暮らし方に及ぶ。誰かがあの場所にいるなら、食べ物や日用品も必要だろう。ワトソンは次の調査へつながる話を聞こうとしている。夜の書庫で交わす小さな会話にも、翌日どこへ向かうかを考えるための、大切な材料が含まれる。