Scene 45 · Notes

解説 場面 45「途絶えた便り」

この場面の解説

各地から届いていたフランクの手紙が途絶え、鉱山の野営地への襲撃で彼が死亡したとの記事が出る。ハティは一年以上その死を疑わず、やがて卿との結婚を受け入れた。

表現・文法のポイント

he went prospecting in Arizona, and
went prospectingは観光旅行ではなく、鉱脈や金鉱を探しに出たことを表す。
a long newspaper story about how
a long newspaper storyは単なる新聞ではなく、襲撃と死者を詳しく伝えた長い記事を指す。

全文の対訳

"The next I heard of Frank was that he was in Montana, and then he went prospecting in Arizona, and then I heard of him from New Mexico. After that came a long newspaper story about how a miners' camp had been attacked by Apache Indians, and there was my Frank's name among the killed. I fainted dead away, and I was very sick for months after. Pa thought I had a decline and took me to half the doctors in 'Frisco. Not a word of news came for a year and more, so that I never doubted that Frank was really dead. Then Lord St. Simon came to 'Frisco, and we came to London, and a marriage was arranged, and Pa was very pleased, but I felt all the time that no man on this earth would ever take the place in my heart that had been given to my poor Frank.

「次にフランクの消息を聞いたのは、彼がモンタナにいるという話だった。それからアリゾナへ金鉱探しに行き、その次はニューメキシコから便りがあったわ。その後、鉱山の野営地がアパッチ族の襲撃を受けたという長い新聞記事が出て、死者の中に私のフランクの名前があったの。私は気を失って倒れ、その後何か月もひどく病んだわ。父さんは私が肺病になったと思い、サンフランシスコの医者の半数ほどのところへ私を連れて行った。一年以上もの間、一言の知らせも届かなかったから、フランクが本当に死んだことを、私は一度も疑わなかった。それからセント・サイモン卿がサンフランシスコへやって来た。私たちはロンドンへ来て、結婚の話がまとまり、父さんはとても喜んだわ。でも私はずっと、この世のどんな男性も、可哀そうなフランクに捧げた私の心の場所には入れないと感じていたの」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • prospecting(プロスペクティング)… 金鉱を探すこと
  • attacked(アタックト)… 襲った・攻撃した
  • fainted(フェインティッド)… 気を失った(faint の過去形)
  • decline(ディクライン)… 肺病・衰弱・衰え・下り坂・断る
  • doubted(ダウティッド)… 疑った
  • frank(フランク)… 率直な
  • sick(スィック)… 恐怖で具合が悪い(sick with fear)・気分が悪い
  • lord(ロード)… 卿・貴族への敬称・(the Lord で)神・主・君主・貴族

次の場面:祭壇の前で At the Altar

各地の鉱山から届いていたフランクの便りは、先住民の襲撃を伝える新聞記事を最後に途絶えた。ハティは彼の死を信じ、長く病んだ末、ロンドンでセント・サイモン卿との結婚を受け入れている。妻として務める決意を持ち、式の日に祭壇へ進んだ。