この場面の本文と訳
独身では困ると言われ、ウィルソンは空きを逃したかとがっかりする。だがロスはしばらく考えた末、これほど見事な髪の持ち主なら大目に見ようと言う。店の心配をするウィルソンに、助手のスポールディングは自分が見ておくと請け合い、ウィルソンは勤務時間を尋ねる。答えは十時から二時まで。
"My face lengthened at this, Mr. Holmes, for I thought that I was not to have the vacancy after all; but after thinking it over for a few minutes he said that it would be all right.「これを聞いて私は浮かない顔になりましてね、ホームズさん、結局その空きはいただけないのかと思ったのですが、彼は数分考えたあとで、それでかまわないと言ってくれたんです。
"'In the case of another,' said he, 'the objection might be fatal, but we must stretch a point in favour of a man with such a head of hair as yours.「『ほかの人なら』と彼は言いました。『この点は命取りになるところですが、あなたほど見事な髪の方のためなら、少々大目に見ねばなりますまい。
When shall you be able to enter upon your new duties?'新しいお務めには、いつから就けますかな?』
"'Well, it is a little awkward, for I have a business already,' said I.「『それが、少々困ったことに、私にはもう商売がありまして』と私は言いました。
"'Oh, never mind about that, Mr. Wilson!' said Vincent Spaulding.「『なあに、そんなことは気になさらなくていいですよ、ウィルソンさん!』とヴィンセント・スポールディングが言いました。
'I should be able to look after that for you.'『店のほうは私が見ておけますから』
"'What would be the hours?' I asked.「『勤務時間は何時から何時までで?』と私は尋ねました。
"'Ten to two.'「『十時から二時までです』