Scene 42 · Notes

解説 場面 42「言うとおりに」

この場面の解説

ホームズはストーナーさんに、自分の助言をあらゆる点で必ず守るよう求める。命がかかっていると聞いた彼女は、すべてを任せると誓う。そこでホームズは、今夜は自分とワトソンが彼女の部屋に泊まると告げ、驚く二人に、向こうに見える村の宿屋について尋ねる。

表現・文法のポイント

absolutely follow my advice in every respect
that 節の中の should は、essential など必要・重要を表す語のあとで「~すべきだ」の気持ちを表す用法。in every respect は「あらゆる点で」。absolutely が follow を強め、ホームズの念押しの強さが伝わる。
Your life may depend upon your compliance
depend upon ~ は「~しだいだ、~にかかっている」。compliance は comply with(従う)の名詞形で「従うこと」。may は「かもしれない」という可能性で、断定せずに事の重さを静かに伝える言い方だ。
I am in your hands
be in ~'s hands は「~の手に委ねられている」で、「あなたにすべてお任せします」という意味。I assure you that ~ は「確かに~だと保証する」で、ストーナーさんの覚悟を強く示す前置きになっている。
gazed at him in astonishment
gaze at は「じっと見つめる」。in astonishment は「驚いて」で、in +感情を表す名詞で様子を示す形だ。同じ型に in surprise(驚いて)や in anger(怒って)などがある。

全文の対訳

"It is very essential, Miss Stoner," said he, "that you should absolutely follow my advice in every respect."

「ストーナーさん、何よりも大事なのは」と彼は言った。「私の助言を、あらゆる点で必ず守ることです」

"I shall most certainly do so."

「必ずそういたします」

"The matter is too serious for any hesitation. Your life may depend upon your compliance."

「事は重大で、ためらっている余裕はありません。あなたの命は、従っていただけるかどうかにかかっているかもしれないのです」

"I assure you that I am in your hands."

「お約束します、私はあなたにすべてお任せします」

"In the first place, both my friend and I must spend the night in your room."

「まず第一に、私も友人も、今夜はあなたの部屋で過ごさねばなりません」

Both Miss Stoner and I gazed at him in astonishment.

ストーナーさんも私も、驚いて彼の顔を見つめた。

"Yes, it must be so. Let me explain. I believe that that is the village inn over there?"

「そうです、そうしなければならないのです。説明しましょう。向こうに見えるのは、村の宿屋ですね?」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • compliance(コンプライアンス)… 従うこと・順守難
  • astonishment(アストニッシュメント)… 驚き・仰天
  • hesitation(ヘズィテイション)… ためらい・迷い
  • essential(イセンシャル)… どうしても必要な・欠かせない
  • respect(リスペクト)… 点・敬意・尊敬する
  • depend(ディペンド)… 〜にかかっている・左右される・頼る
  • assure(アシュア)… 確信させる・請け合う
  • gazed(ゲイズド)… じっと見つめた(gaze の過去形)

次の場面:クラウン亭 The Crown Inn

ホームズはストーナーさんに、具体的な頼みごとを告げていく。向こうに見える村の宿屋は彼女の部屋の窓から見えるか、と確かめたうえで、夜の動き方を順に説明する。ホームズとワトソンは、彼女の部屋に泊まる手はずだ。