Scene 15 · Notes

解説 場面 15「出発の支度」

この場面の解説

事情を知らないままのワトソンに、ホームズは後で説明すると答える。御者を帰し、翌日の迎えを頼んで出発の支度をする。

表現・文法のポイント

all in the dark
事情を何も知らない、見通しがつかないという比喩。夜道の暗さも背景にはあるが、ワトソンが訴えているのは事件について説明を受けていないこと。ホームズは、まもなく全部話すと返している。
Give her her head
馬の手綱を緩め、自由に進ませることを表す乗馬の言い方。herはここでは馬を指す。人の頭を渡すという直訳では意味が通じず、出発前の御者とのやり取りと馬車の文脈に合わせて読む。

全文の対訳

"But I am all in the dark."

「でも、私は何も分からないままだよ」

"Of course you are. You'll know all about it presently. Jump up here. All right, John; we shall not need you. Here's half a crown. Look out for me to-morrow, about eleven. Give her her head. So long, then!"

「もちろん、そうだろう。すぐに全部説明する。ここへ乗ってくれ。もういいよ、ジョン。きみは来なくていい。ほら、半クラウンだ。明日の十一時頃、また私を待っていてくれ。馬の手綱を緩めてやって。では、また明日」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • presently(プレズントリー)… やがて・まもなく・現在
  • crown(クラウン)… クラウン(旧英国の5シリング硬貨)・王冠

次の場面:夜の道を行く Across the Sleeping City

ワトソンはホームズとともに馬車へ乗り込み、リーへ向かうことになった。迎えに来た御者とのやり取りを済ませ、ホームズが手綱を取る。これから夜のロンドンを抜け、郊外の家まで進む。思いがけず始まった同行だが、ワトソンは友人の力になろうとしている。