
診療を終えた夜、ワトソンの家へ妻の友人が訪れる。夫が二日間帰らないという相談を受け、ワトソンはロンドン東部へ迎えに出ることにする。行き先は、川沿いの横丁にある店だ。家庭での静かな時間から離れ、知人を捜すために夜の町へ向かうワトソンの記録である。

医師として一日を終えたワトソンは、自宅で妻と過ごしている。夜更けに訪ねてくる人があれば、また診療に出ることになるかもしれない。家での暮らしと仕事を行き来するワトソンのもとへ、ある夜、助けを求める声が届く。まずは相手の話を聞くところから始まる。

リーへ向かう馬車の中で、ホームズは捜査の経緯をワトソンへ話そうとしている。探しているのは、郊外に家庭を持つセントクレア氏だ。一見単純に思えるのに、確かな糸口をつかめないという。ワトソンは事情を知るため、当人の暮らしと失踪に至る説明に耳を傾ける。

ホームズの説明が終わる頃、馬車はロンドンの市街を離れ、リーの近くへ進んでいる。セントクレア氏の行方は、まだ分からないままだ。これから向かうのは、ホームズが捜査のために滞在している氏の家である。知らせを待つ夫人に会い、さらに事情を確かめることになる。

セントクレア家で夜を過ごしたワトソンが目を覚ますと、客室には朝の光が差している。ホームズは眠らずに事件について考えていたようだ。昨夜の会話から疑問は残ったままである。まだ家の人々が休んでいる早い時刻、二人はこの朝の過ごし方を話し始める。