この場面の本文と訳
手紙には、心配せずに待つよう求める短い言葉が記されていた。夫人は夫の筆跡だと確信しているが、ホームズは届いた経緯まで考え合わせようとする。今ある証拠で、どこまで言えるのか。希望を抱く夫人と、慎重に話すホームズとの間で、やり取りが続く。
"But he must be alive, Mr. Holmes."「でも、生きているはずです、ホームズさん」
"Unless this is a clever forgery to put us on the wrong scent.「これが私たちを惑わす巧妙な偽造でない限りは。
The ring, after all, proves nothing.指輪だけでは、結局何も証明できません。
It may have been taken from him."ご主人から奪ったものかもしれませんから」
"No, no; it is, it is his very own writing!"「いいえ、いいえ、間違いなくあの人の字です」
"Very well.「分かりました。
It may, however, have been written on Monday and only posted to-day."ただ、月曜日に書かれて、今日になってようやく投函されたのかもしれません」
"That is possible."「それは、あり得ます」
"If so, much may have happened between."「だとすると、その間に多くのことが起きた可能性があります」