Scene 58 · Notes

解説 場面 58「朝の区切り」

この場面の解説

警部は秘密を表沙汰にしない条件として、ブーンを再び現さないよう求める。氏は誓い、ホームズは枕とたばこで結論に至ったと話し、朝食へ戻ろうとする。

表現・文法のポイント

no more of Hugh Boone
ヒュー・ブーンがこれ以上現れないこと、という意味。moreはここでは本人の人数が増えないという話ではない。これまでの姿と稼業をやめることを、警部が今後の扱いの条件として求めている。
I wish I knew
知っていればよいのに、という今の願いを、過去形knewを使って表す。昔は知っていたという回想ではない。警部はホームズがどう結論へ到達するのかを知りたいと思い、次の返事でその問いを受けてもらう。

全文の対訳

"It must stop here, however," said Bradstreet. "If the police are to hush this thing up, there must be no more of Hugh Boone."

「しかし、ここでやめてもらわなければ」とブラッドストリートは言った。「警察がこの件を表沙汰にしないのであれば、もうヒュー・ブーンは現れてはいけません」

"I have sworn it by the most solemn oaths which a man can take."

「人ができる限りの、最も厳かな誓いを立てました」

"In that case I think that it is probable that no further steps may be taken. But if you are found again, then all must come out. I am sure, Mr. Holmes, that we are very much indebted to you for having cleared the matter up. I wish I knew how you reach your results."

「それなら、これ以上の措置は取らずに済むでしょう。ですが、また見つかれば、すべて明るみに出ます。ホームズさん、真相を明らかにしていただき、私たちは実に大きな恩を受けました。どうやって結論へたどり着くのか、知りたいものです」

"I reached this one," said my friend, "by sitting upon five pillows and consuming an ounce of shag. I think, Watson, that if we drive to Baker Street we shall just be in time for breakfast."

「今回は」と友人は言った。「枕を五つ重ねて座り、刻みたばこを一オンス吸って、たどり着きました。ワトソン、ベイカー街へ馬車を走らせれば、ちょうど朝食に間に合うと思うよ」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • solemn(ソレム)… 厳かな・固い・もったいぶった・まじめくさった・厳粛な難
  • indebted(インデッティッド)… 恩を受けて・借りがある難
  • shag(シャッグ)… 刻み煙草(強い安煙草)・毛足の長い難
  • consuming(カンスューミング)… 消費する・使い切る
  • probable(プロバブル)… ありそうな・たぶん起こる
  • further(ファーザー)… それ以上の・ほかの・さらに
  • results(リザルツ)… 結果・結論(複数)
  • pillows(ピロウズ)… 枕(pillowの複数)

収録分はここまでです

続きの場面は順次追加します。ライブラリから他の話も読めます。