第 4 章(IV)朝の確かめThe Man with the Twisted Lip

セントクレア家で夜を過ごしたワトソンが目を覚ますと、客室には朝の光が差している。ホームズは眠らずに事件について考えていたようだ。昨夜の会話から疑問は残ったままである。まだ家の人々が休んでいる早い時刻、二人はこの朝の過ごし方を話し始める。

解説の目次

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  1. 44早朝の誘い An Early Invitationワトソンは夜の間眠っていたが、ホームズはクッションの上に座ったまま考え続けていた。気づけば夏の朝日が客室に差し込んでいる。二人の周囲には、昨夜使ったパイプの煙がまだ残る。ホームズが何を考えていたのかを、ワトソンはまだ聞いていない。解説を読む ›
  2. 45朝の馬車 A Morning Driveホームズは早朝の外出を提案し、馬車の用意を進めている。まだ四時半にもならず、屋敷の人々はほとんど起きていない。何か考えを確かめたいらしいが、ワトソンには詳しい説明がない。支度をしながら、ワトソンは友人の言う事件の糸口について尋ねようとしている。解説を読む ›
  3. 46署への訪問 A Visit to Bow Street二人は鞄を持って家を出て、用意された馬車でロンドンへ向かう。ホームズは自分の見落としを認めつつ、今から確かめることがあると話している。ワトソンはその行き先へ同行する。朝の市街には人が出始め、馬車は川を越えて街路を進んでいる。解説を読む ›
  4. 47警部の部屋 The Inspector's Officeボウ街の警察署に着いた二人は、当直のブラッドストリート警部に会う。ホームズは静かに話したいと頼み、ワトソンとともに小さな部屋へ案内される。卓には台帳が置かれ、警部は用件を尋ねている。早朝の訪問の理由を、これから説明するところである。解説を読む ›
  5. 48独房への通路 The Passage to the Cellsホームズが尋ねたのは、セントクレア氏の失踪に関して留置されているブーンのことだった。警部によれば、彼は署内の独房にいるという。ホームズは直接会いたいと申し出る。ワトソンにはまだ狙いが分からないが、警部が二人を案内することになりそうだ。解説を読む ›
  6. 49扉越しの様子 Through the Grating警部に案内され、二人は階段を下りて独房の並ぶ通路へ来る。目当ての部屋の扉には、内側をのぞくための小さな窓がある。警部は静かにそこを開け、中の様子を確かめる。ブーンは眠っているらしく、ホームズとワトソンも扉の外から顔を寄せようとしている。解説を読む ›
  7. 50独房の中へ Inside the Cell扉越しにブーンを見たホームズは、持参した鞄から大きなスポンジを取り出す。警部はその用意を面白がり、ホームズは独房を静かに開けてほしいと頼む。中の男はまだ深く眠っている。ワトソンは友人の意図をつかめないまま、そのやり取りを見守っている。解説を読む ›
  8. 51男の言い分 The Prisoner's Wordsホームズが顔を洗うと、傷や汚れに見えていたものが落ち、セントクレア氏の姿が現れた。警部も写真で知る顔だと認める。寝台の男は事情が明るみに出たことを悟り、うつぶせになっている。ワトソンたちは驚きを残したまま、本人が話し始めるのを待っている。解説を読む ›
  9. 52話すための席 A Chance to Explainセントクレア氏は、自分がここにいる以上、失踪の件で拘束される理由はないと訴える。ホームズは妻に打ち明けるべきだったと話すが、氏は子供たちのことを気にしている。警部とワトソンもその言葉を聞いている。ホームズは隣に座り、さらに話しかけようとしている。解説を読む ›
  10. 53これまでの歩み The Beginning of the Storyホームズは、事情を裁判で明らかにする以外にも道があるかもしれないと伝える。そのためには、何があったのかを警察へ説明する必要がある。子供たちへの影響を恐れていたセントクレア氏は、その申し出を聞く。これまで語られなかった経緯を話す場が整いつつある。解説を読む ›
  11. 54仕事と暮らし Work and a Choiceセントクレア氏は、若い頃に役者となり、その後は新聞記者をしていたと語る。取材のために物乞いの姿になった経験があり、思いのほか多くの金を得たという。最初の試みについての説明が終わり、話はその後の暮らしへ進む。聞き手たちは、続く言葉を待っている。解説を読む ›
  12. 55重なった日々 A Life Built Over Time借金を払うために再び物乞いをした後、氏は記者の仕事へ戻ることを難しく感じたという。やがて新聞社を辞め、街角へ通う暮らしを選んだ。着替えに使う部屋の店主だけが事情を知っていた。説明は、その仕事を続けるうちに生活がどう変わったかへ移っていく。解説を読む ›
  13. 56あの日の部屋 The Room on Monday氏は街で収入を得ながら田舎に家を構え、結婚して家庭を持った。妻は夫にロンドンでの用事があることだけを知り、その中身を聞いていなかったという。日々の暮らしについての説明はここまでである。次に語られるのは、夫人が横丁を歩いていた月曜日の出来事だ。解説を読む ›
  14. 57届くまでの時間 The Message's Journey月曜の窓辺での出来事と、その後の着替えや外套の扱いを、セントクレア氏は自分の言葉で説明した。本人の行方をめぐる疑問には、少しずつ筋道がついている。ただ、家で待つ夫人へどのように連絡したのかは残っている。氏は独房で、なお説明を続けようとしている。解説を読む ›
  15. 58朝の区切り Before Breakfast夫人に届いた手紙についても、書いた本人と警察の側から説明が加わる。到着までに日数を要した事情を考え、ホームズはうなずく。ここまでの話は警部もその場で聞いている。事件の経緯が見えてきたところで、今後の扱いについて話し合う必要がある。解説を読む ›