この場面を読み終えました

ホームズは名を名乗り、小男が追っているガチョウの流れ、つまりオークショット夫人からブレッキンリッジへ、アルファ亭へ、そしてヘンリー・ベイカーのいる積立会へという道筋を、すべて言い当てる。小男はまさに会いたかった人だと喜ぶ。ホームズは四輪馬車を呼び止め、話の前に相手の名前を尋ねる。
"My name is Sherlock Holmes. It is my business to know what other people don't know."
「私の名はシャーロック・ホームズです。人の知らないことを知るのが、私の仕事なのですよ」
"But you can know nothing of this?"
「でも、この件のことは何もご存じないはずでしょう?」
"Excuse me, I know everything of it. You are endeavouring to trace some geese which were sold by Mrs. Oakshott, of Brixton Road, to a salesman named Breckinridge, by him in turn to Mr. Windigate, of the Alpha, and by him to his club, of which Mr. Henry Baker is a member."
「失礼ですが、すべて知っていますよ。あなたが行方を追っているのは、ブリクストン・ロードのオークショット夫人からブレッキンリッジという商人へ、今度はその商人からアルファ亭のウィンディゲイト氏へ、さらにウィンディゲイト氏からヘンリー・ベイカー氏が会員になっている積立会へと売られていったガチョウでしょう」
"Oh, sir, you are the very man whom I have longed to meet," cried the little fellow with outstretched hands and quivering fingers. "I can hardly explain to you how interested I am in this matter."
「ああ、旦那、あなたこそ、私がずっとお会いしたかった方です」と、小男は両手を差し出し、指を震わせながら叫んだ。「この件に私がどれほど気をもんでいるか、とても言い表せません」
Sherlock Holmes hailed a four-wheeler which was passing. "In that case we had better discuss it in a cosy room rather than in this wind-swept market-place," said he. "But pray tell me, before we go farther, who it is that I have the pleasure of assisting."
シャーロック・ホームズは、通りかかった四輪馬車を呼び止めた。「それなら、こんな吹きさらしの市場ではなく、居心地のいい部屋で話し合ったほうがいいでしょう」と彼は言った。「ですが、先へ進む前に、私がお手伝いする光栄にあずかるのはどなたなのか、教えていただけますか」