第 2 章(II)思わぬ知らせThe Adventure of the Blue Carbuncle

帽子の話が一段落したところへ、守衛のピーターソンが顔色を変えて駆け込んでくる。拾ったガチョウのことで、思いもよらない知らせを持ってきたのだ。ホームズはすぐに事の重大さを悟り、帽子とガチョウの持ち主を探すため、新聞に広告を出すことにする。

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  1. 12駆け込んできた男 Peterson Bursts In帽子の推理をひととおり聞き終えたワトソンは、罪も起きていないのに力の無駄づかいだと笑う。ホームズが言い返そうと口を開いたそのとき、居間のドアが勢いよく開く。飛び込んできたのは、拾ったガチョウを家に持ち帰ったはずの、守衛のピーターソンだ。
  2. 13石の値打ち The Worth of a Stoneピーターソンの妻がガチョウの餌袋から見つけたのは、豆粒より小さいのにまばゆく光る青い石だった。ホームズは口笛を鳴らし、自分が何を手に入れたのか分かっているのかと守衛に尋ねる。ピーターソンは、ガラスも切れるこの石がダイヤモンドではないかと言い出す。
  3. 14ホテルの一件 The Hotel Affairピーターソンが持ち込んだ青い石は、新聞に広告の出ていたモーカー伯爵夫人の青いガーネットだった。懸賞金の 1000 ポンドと聞いて、守衛は椅子にへたり込む。ホームズは、伯爵夫人にとってこの宝石がどれほど大事なものかを語り、事件のいきさつをたどり始める。
  4. 15新聞の記事 The Newspaper Reportモーカー伯爵夫人の宝石は五日前にホテル・コスモポリタンで盗まれ、配管工のジョン・ホーナーが訴えられていた。ホームズは新聞の山をかき回し、ようやく見つけた一枚のしわを伸ばして二つに折る。そして事件を伝える記事を、ワトソンとピーターソンに読んで聞かせる。
  5. 16帽子の男を探す Finding the Ownerホームズは新聞の記事を読み終え、警察裁判所での審理のくだりを脇へ放る。ホテルで荒らされた宝石箱と、トテナム・コート・ロードで拾われたガチョウ。その二つをつなぐ道筋をたどるのが、いまの二人の課題だ。ホームズは、帽子の持ち主を探す手立てを考えはじめる。
  6. 17新聞広告 The Advertisement持ち主の手がかりは、ガチョウの脚の札にあったヘンリー・ベイカーという名だけだ。ホームズは、いちばん簡単な手として、夕刊のすべてに広告を出すと決める。何と書くのかとワトソンに問われ、ホームズは鉛筆と紙切れを求めて、その場で文面を考えはじめる。
  7. 18代わりのガチョウ A Goose in Its Placeホームズは、帽子とガチョウの持ち主に呼びかける短い広告文を書き上げ、夕刊に載せてくるようピーターソンに頼む。どの新聞に出せばいいのかと、ピーターソンは聞き返す。卓の上には、ガチョウの餌袋から出てきた青い石が、まだ置かれたままだ。
  8. 19石の来歴 The History of a Stoneピーターソンは広告文を手に、新聞に載せてもらうため出ていく。帰りにはガチョウを一羽買ってくる約束だ。部屋に残ったホームズは、自分が預かることにした青いガーネットを取り上げ、明かりにかざしてじっと眺める。ワトソンはそのそばで耳を傾ける。
  9. 20夕方まで Until the Eveningホームズは青いガーネットを金庫にしまい、伯爵夫人に一筆送ることにする。事件の筋はまだ見えない。宝石を盗んだとして捕まった配管工のホーナーは本当に犯人なのか。ガチョウを落としたヘンリー・ベイカーは、この件にどう関わっているのか。ワトソンはホームズの考えを尋ねる。