Scene 48 · Notes

解説 場面 48「観察の根拠」

この場面の解説

ワトソンは、歩幅や靴跡については推測の仕方が分かると述べ、脚の悪さの根拠を尋ねる。ホームズは右足の跡が左より薄かったと説明し、ワトソンは続けて利き手について問う。

表現・文法のポイント

less distinct than his left
lessと形容詞、thanを組み合わせて、左足の跡よりはっきりしていないと比較する。his leftはhis left footの省略。ホームズは両足の跡の違いを述べ、右足にかける体重が少なかったという説明へ進める。
the length of his stride
strideは歩くときの一歩の幅、つまり歩幅を指す。ワトソンは、その長さから背の高さを大まかに推測できることは理解していると述べる。すべての特徴を無条件に認めたのではなく、分かる点から確認している。

全文の対訳

"His height I know that you might roughly judge from the length of his stride. His boots, too, might be told from their traces."

「背の高さなら、歩幅の長さから、おおよそ見当が付くのは分かる。ブーツも、その跡から分かるだろうね」

"Yes, they were peculiar boots."

「そう、変わったブーツだった」

"But his lameness?"

「だが、脚が悪いというのは」

"The impression of his right foot was always less distinct than his left. He put less weight upon it. Why? Because he limped—he was lame."

「右足の跡は、いつも左足ほどはっきりしていなかった。右足にかける体重が少なかったのだ。なぜか。脚を引きずっていたからだ。脚が悪かったのだよ」

"But his left-handedness."

「だが、左利きだというのはどうしてだい」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • lameness(レイムネス)… 脚が悪いこと・脚を引きずること難
  • left-handedness(レフトハンディッドネス)… 左利きであること難
  • impression(インプレッション)… 足跡・押された跡・印象
  • peculiar(ピキューリアー)… 独特な・奇妙な・特有の
  • distinct(ディスティンクト)… はっきりした・明確な・別個の
  • height(ハイト)… 身長・高さ
  • length(レングス)… 長さ・程度(to the length of で「〜の域まで」)
  • stride(ストライド)… 歩幅・大股の一歩

次の場面:説明を重ねて Continuing the Explanation

現場の調査をめぐる説明は、ワトソンが新聞で目にした医師の記録にも及ぶ。ホームズは、以前に知ったことと、森の中で自分が確かめたことを結び付けて語る。ワトソンは、まだ聞けていない点を短く問い、そのたびに友人の説明が続いていく。