Scene 41 · Notes

解説 場面 41「戻ってきた主人」

この場面の解説

廊下を逃げたハンターは、外で待つルーカッスルに捕まる。彼の過剰に優しい態度を警戒し、空室の薄暗さが怖かっただけだと答えるが、ルーカッスルは扉を施錠する理由を問い返す。

表現・文法のポイント

a little too coaxing
tooが加わり、優しさが自然な範囲を越えていることを示す。ハンターは演技だと見抜く。
keenly on my guard
on one's guardは「警戒して」。声の不自然さを感じ、言葉を慎重に選ぶ状態である。

全文の対訳

"'So,' said he, smiling, 'it was you, then. I thought that it must be when I saw the door open.'

「『なるほど』と彼はほほ笑んで言いました。『やはり、あなただったのですね。扉が開いているのを見て、そうだろうと思いました』

"'Oh, I am so frightened!' I panted.

「『ああ、ひどく怖かったのです』私は息を切らして言いました。

"'My dear young lady! my dear young lady!'—you cannot think how caressing and soothing his manner was—'and what has frightened you, my dear young lady?'

「『これはこれは、お嬢さん。お嬢さん』――その態度がどれほど優しく、なだめるようだったかは、ご想像もつかないでしょう――『いったい何がそんなに怖かったのですか、お嬢さん?』

"But his voice was just a little too coaxing. He overdid it. I was keenly on my guard against him.

「しかし、その声はほんの少し、機嫌を取ろうとしすぎていました。やりすぎていたのです。私は彼に対して強く警戒しました。

"'I was foolish enough to go into the empty wing,' I answered. 'But it is so lonely and eerie in this dim light that I was frightened and ran out again. Oh, it is so dreadfully still in there!'

「『愚かにも、使われていない棟へ入ってしまったのです』と私は答えました。『でも、薄暗い中ではあまりに寂しく不気味で、怖くなって逃げ出しました。あそこは本当に、恐ろしいほど静かです』

"'Only that?' said he, looking at me keenly.

「『それだけですか?』と彼は探るように私を見て言いました。

"'Why, what did you think?' I asked.

「『では、何だと思われたのですか?』私は尋ねました。

"'Why do you think that I lock this door?'

「『私がなぜこの扉に鍵をかけていると思いますか?』

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • frightened(フライトゥンド)… おびえた
  • dreadfully(ドレッドフリー)… ひどく・恐ろしいほど・とても
  • caressing(カレスィング)… 優しくなだめるような
  • soothing(スーズィング)… なだめるような・心地よい
  • coaxing(コウクスィング)… 機嫌を取るような
  • overdid(オウヴァーディド)… やりすぎた
  • foolish(フーリッシュ)… 愚かな・頭の鈍い
  • panted(パンティッド)… 息を切らした

次の場面:笑顔の警告 A Smiling Warning

ハンター嬢は、何も知らず空の棟へ迷い込んだだけだと答える。ルーカッスルは笑顔を崩さず、写真の暗室だから鍵をかけているのだと繰り返す。しかし次に入れば厳しい罰が待つと告げる声には、これまでにない冷たさが表れる。