Scene 43 · Notes

解説 場面 43「恐怖の決心」

この場面の解説

脅しに震えたハンターは、自室へ逃げ込んだ後でホームズを思い出す。屋敷の全員が恐ろしくなる一方、秘密を知りたい好奇心も強く、逃げるのではなく彼を呼ぶと決める。

表現・文法のポイント

remember nothing until
恐怖で記憶が途切れ、ベッドで震える自分に気づくまでの行動を覚えていないことを表す。
almost as strong as
as ... asの比較をalmostで弱める。好奇心が恐怖にほぼ匹敵し、屋敷に残る動機となっている。

全文の対訳

"I was so terrified that I do not know what I did. I suppose that I must have rushed past him into my room. I remember nothing until I found myself lying on my bed trembling all over. Then I thought of you, Mr. Holmes. I could not live there longer without some advice. I was frightened of the house, of the man, of the woman, of the servants, even of the child. They were all horrible to me. If I could only bring you down all would be well. Of course I might have fled from the house, but my curiosity was almost as strong as my fears.

「私は恐怖のあまり、自分が何をしたのか覚えていません。おそらく彼の脇を駆け抜け、自分の部屋へ逃げ込んだのでしょう。ベッドの上に横たわり、全身を震わせている自分に気づくまで、何も覚えていません。そこでホームズさん、あなたのことを考えました。助言を受けずに、あそこでこれ以上暮らすことはできませんでした。屋敷が、あの男が、あの女が、使用人たちが、子供さえも怖くなりました。すべてが恐ろしいものに思えました。あなたをあそこへお連れできさえすれば、万事うまくいくはずです。もちろん、屋敷から逃げ出すこともできました。しかし好奇心は、恐怖に負けないほど強かったのです。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • frightened(フライトゥンド)… おびえた
  • terrified(テリファイド)… ひどく怯えた
  • trembling(トレムブリング)… 震えている・震え
  • curiosity(キューリオスィティー)… 好奇心
  • servants(サーヴァンツ)… 使用人たち
  • rushed(ラッシュト)… 駆けつけた・急いだ
  • fled(フレッド)… 逃げた(flee の過去形・過去分詞)

次の場面:送った電報 The Telegram Sent

ハンター嬢は帽子と外套を身につけ、半マイルほど離れた電信局へ向かう。夜の犬が放されていないか不安を抱きながらも、無事に屋敷を出て電報を送る。その夜は助けが来ることを思い、翌朝には町の宿へ出る許可も得る。