Scene 30 · Notes

解説 場面 30「不用意な一言」

この場面の解説

ハザリー氏はだまされた怒りから、機械の本当の用途を知りたいと挑発してしまう。大佐は凶悪な表情に変わり、彼を機械の小部屋へ閉じ込めて鍵をかける。

表現・文法のポイント

What are you doing there?' he
What are you doing there? は現に行っている動作を問いただす現在進行形で、発見された緊張を生む。
Let me out
Let me out は「ここから出してくれ」という使役の命令で、閉じ込められた者の切迫した叫びである。

全文の対訳

"'What are you doing there?' he asked.

「『そこで何をしている?』と彼は尋ねました。

"I felt angry at having been tricked by so elaborate a story as that which he had told me. 'I was admiring your fuller's-earth,' said I; 'I think that I should be better able to advise you as to your machine if I knew what the exact purpose was for which it was used.'

「これほど手の込んだ話でだまされたことに腹が立ちました。『あなたの漂白土に感心していました』と私は言いました。『機械の正確な用途を知れば、もっとよい助言ができると思います』

"The instant that I uttered the words I regretted the rashness of my speech. His face set hard, and a baleful light sprang up in his grey eyes.

「口にした瞬間、自分の軽率さを後悔しました。彼の顔が硬くなり、灰色の目に凶悪な光が宿りました。

"'Very well,' said he, 'you shall know all about the machine.' He took a step backward, slammed the little door, and turned the key in the lock. I rushed towards it and pulled at the handle, but it was quite secure, and did not give in the least to my kicks and shoves. 'Hullo!' I yelled. 'Hullo! Colonel! Let me out!'

「『よろしい』と彼は言いました。『機械のことをすべて教えてあげよう』一歩後ずさり、小さな扉を勢いよく閉め、鍵を回しました。私は駆け寄って取っ手を引きましたが、完全に施錠され、蹴っても押しても少しも動きませんでした。『おい!私は叫びました。おい!大佐!出してくれ!』

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • hullo(ハロウ)… おや・やあ(hello の古風な形)難
  • fuller's-earth(フラーズアース)… 漂白土
  • elaborate(イラボレット)… 手の込んだ・念入りな
  • regretted(リグレッティッド)… 後悔した(regret の過去・過去分詞)
  • admiring(アドマイアリング)… 感心して見ている・称賛している
  • rashness(ラッシュネス)… 軽率さ・無謀さ
  • backward(バックワード)… 後ろへ・後方へ
  • tricked(トリックト)… だまされた・だました

次の場面:迫る天井 The Descending Ceiling

鍵のかかった鉄の小部屋に一人残されたハザリー氏は、機械の音を聞く。上のピストンが動き、天井がゆっくり下がり始めたのだ。彼は扉を叩き、叫び、逃げ道を探す。床と天井の間は刻々と狭まり、ランプの光が金属面を揺れて照らす。