Scene 34 · Notes

解説 場面 34「立ちはだかる女」

この場面の解説

エリーゼは以前の約束を思い出すようフリッツへ訴えるが、大佐はハザリー氏を逃せば破滅すると振りほどく。窓枠にぶら下がったハザリー氏は攻撃を受け、握力を失って庭へ落ちる。

表現・文法のポイント

Fritz
Fritz はエリーゼが大佐へ呼びかける名で、親しい関係と彼女の必死さを同時に示す。
I fell into the garden below
fell into the garden below は「下の庭へ落ちた」で、below が窓と地面の高低差を明確にする。

全文の対訳

"'Fritz! Fritz!' she cried in English, 'remember your promise after the last time. You said it should not be again. He will be silent! Oh, he will be silent!'

「『フリッツ!フリッツ!』と彼女は英語で叫びました。『前のときの約束、思い出して。もうしないと言いました。この人、黙ります!ああ、黙ります!』

"'You are mad, Elise!' he shouted, struggling to break away from her. 'You will be the ruin of us. He has seen too much. Let me pass, I say!' He dashed her to one side, and, rushing to the window, cut at me with his heavy weapon. I had let myself go, and was hanging by the hands to the sill, when his blow fell. I was conscious of a dull pain, my grip loosened, and I fell into the garden below.

「『気でも狂ったか、エリーゼ!』と、彼は彼女を振りほどこうと叫びました。『お前はわれわれを破滅させる。こいつは見すぎた。通せと言っている!』彼は彼女を脇へ突き飛ばし、窓へ駆け寄って重い武器を私に振り下ろしました。私は身を下ろし、両手で窓枠にぶら下がっていたところへ、打撃が落ちました。鈍い痛みを感じ、握る力が抜け、下の庭へ落ちました。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • struggling(ストラグリング)… もみ合っている・もがいている・苦労している
  • conscious(コンシャス)… 意識している・気づいている
  • loosened(ルースンド)… 緩んだ・緩めた
  • rushing(ラッシング)… 駆け回る・急いでいる
  • dashed(ダッシュト)… 突進した・急いで行った
  • weapon(ウェポン)… 武器・凶器
  • ruin(ルーイン)… 見る影もない姿・破滅・破滅させる・台無しにする・廃墟
  • sill(スィル)… 窓台・敷居

次の場面:庭への落下 A Fall into the Garden

ハザリー氏は高い窓から庭へ落ち、茂みへ逃げ込もうとする。背後では追っ手が迫り、女性の声が響く。地面に降りた青年は、まだ屋敷の危険から逃れ切っていないと悟る。月明かりの庭を走り、できるだけ遠くへ離れようとする。