Scene 36 · Notes

解説 場面 36「朝の駅」

この場面の解説

駅員は大佐の名も馬車も知らず、最寄りの警察署は遠かった。弱ったハザリー氏はロンドンへ戻って治療を受け、ワトソンを経てホームズへたどり着いたのだと語り終える。

表現・文法のポイント

Half dazed, I went into the
Half dazed は「半ばぼう然として」で、負傷と混乱を抱えたまま駅へ入る状態を表す。
shall do exactly what you advise
do exactly what you advise は「あなたの助言どおりにする」で、以後の判断をホームズへ委ねる言い方である。

全文の対訳

"Half dazed, I went into the station and asked about the morning train. There would be one to Reading in less than an hour. The same porter was on duty, I found, as had been there when I arrived. I inquired of him whether he had ever heard of Colonel Lysander Stark. The name was strange to him. Had he observed a carriage the night before waiting for me? No, he had not. Was there a police-station anywhere near? There was one about three miles off.

「半ばぼう然と駅へ入り、朝の列車について尋ねました。一時間もしないうちにレディング行きがあるということでした。着いたときと同じ駅員が勤務していました。ライサンダー・スターク大佐を聞いたことがあるか尋ねました。彼には聞き覚えのない名前でした。昨夜、私を待つ馬車を見たか。いいえ、見ていませんでした。近くに警察署はあるか。三マイルほど先にあるということでした。

"It was too far for me to go, weak and ill as I was. I determined to wait until I got back to town before telling my story to the police. It was a little past six when I arrived, so I went first to have my wound dressed, and then the doctor was kind enough to bring me along here. I put the case into your hands and shall do exactly what you advise."

「弱って具合も悪かったので、そこまで行くには遠すぎました。町へ戻ってから警察に話そうと決めました。着いたのは六時少し過ぎだったので、まず傷の手当てを受けました。それから先生が親切にもここへ連れてきてくださったのです。この件をあなたにお任せし、助言どおりにします」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • dazed(デイズド)… ぼうぜんとした・目がくらんだ難
  • determined(ディターミンド)… 断固とした・きっぱりした・決心している・断固とした
  • inquired(インクワイアド)… 尋ねた(inquire の過去形)・問い合わせた
  • observed(オブザーヴド)… 述べた・気づいた・観察した・認められた・目に留まった・述べた(会話の挿入句)・観察した・注意して見た(observe の過去分詞)
  • carriage(キャリッジ)… 鉄道の客室・客車・鉄道の客車・馬車・馬車・(鉄道の)客車
  • colonel(カーネル)… 大佐
  • porter(ポーター)… 玄関番・荷物運搬係
  • advise(アドヴァイズ)… 助言する・忠告する

次は第 4 章「煙の向こうへ」

ハザリー氏の話を聞き終えたホームズは、古い新聞広告を取り出す。数時間後、ホームズ、ワトソン、依頼人、ブラッドストリート警部らは列車でアイフォードへ向かっていた。地図に描いた円と昨夜の馬の様子を手掛かりに、見えなかった屋敷の場所と、そこで進んでいた仕事を追う。