Scene 37 · Notes

解説 場面 37「生け垣と門」

この場面の解説

ホームズは芝生の帯と出入り口の位置を確認する。医師は奥のあずまやにも出口があると補足し、足跡が見えたのは芝生ではなく道だったと説明する。

表現・文法のポイント

on either side
ここでは道の両側それぞれに、幅六フィートほどの芝生があるということ。片側だけにあるという読みではない。
No marks could show on the grass
芝生では足跡が見える形に残らないという答え。芝生を絶対に誰も通っていないと断定する文ではなく、観察できる跡の条件を説明している。

全文の対訳

"Is there anything between the hedges and the walk?"

「生け垣と道の間には何かありますか」

"Yes, there is a strip of grass about six feet broad on either side."

「ええ、両側に幅六フィートほどの芝生の帯があります」

"I understand that the yew hedge is penetrated at one point by a gate?"

「イチイの生け垣の一か所を、小門が通り抜けているのですね?」

"Yes, the wicket-gate which leads on to the moor."

「ええ、荒れ地へ出る小門です」

"Is there any other opening?"

「ほかに出入り口は?」

"None."

「ありません」

"So that to reach the yew alley one either has to come down it from the house or else to enter it by the moor-gate?"

「では、イチイの並木道へ入るには、屋敷からその道を下ってくるか、荒れ地への小門から入るほかないわけですね?」

"There is an exit through a summer-house at the far end."

「いちばん奥のあずまやを通って出る道があります」

"Had Sir Charles reached this?"

「チャールズ卿はそこまで行っていましたか」

"No; he lay about fifty yards from it."

「いいえ、そこから五十ヤードほど手前に倒れていました」

"Now, tell me, Dr. Mortimer—and this is important—the marks which you saw were on the path and not on the grass?"

「さて、モーティマー医師、教えてください。これは重要です。あなたが見た跡は道の上で、芝生の上ではなかったのですね?」

"No marks could show on the grass."

「芝生には跡は出ません」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • summer-house(サマーハウス)… 庭のあずまや
  • wicket-gate(ウィキットゲイト)… 小門
  • penetrated(ペニトレイティッド)… 貫いた・通り抜けた
  • moor-gate(モーゲイト)… 荒れ地へ通じる小門
  • hedges(ヘッジズ)… 生け垣
  • strip(ストリップ)… 細長い土地・細長い一片
  • broad(ブロード)… 幅の広い・がっしりした
  • hedge(ヘッジ)… 生け垣

次の場面:門の周りで Around the Wicket

並木道と草地の位置が説明され、質問は荒れ地に通じる門へ向かっている。出入りできる場所を知るには、道が続く方向だけでなく、その夜にどうなっていたかも重要になる。ホームズは地面の跡と門の状態を、医師の言葉で確かめようとしている。