第 3 章(III)問題The Hound of the Baskervilles (Part 1)

モーティマー医師の説明には、公の記録へ出していない観察も含まれている。ホームズは現場と当夜の状況を、一つずつ尋ねようとしている。伝説を聞くだけでは、いま求められる助言は決められない。朝に持ち込まれた問題を、二人の聞き手は考え始める。

解説の目次

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  1. 35言葉を確かめる Confirming the Accountモーティマーが口にした大きな犬の足跡に、聞き手の注意が集まっている。古い伝説と、その夜の地面で見たという話は、どのようにつながるのか。ホームズはまず、医師自身が何を見て、誰に伝えたのかを確かめようとし、短い質問を重ねていく。解説を読む ›
  2. 36夜の道の様子 The Path at Night医師が見た足跡についての聞き取りが続く。大きさだけを論じても、現場での位置やその夜の条件が分からなければ比べられない。ホームズは一つずつ質問を変え、館の並木道と天候を頭に描こうとしている。モーティマーは自分の記憶をたどって答える。解説を読む ›
  3. 37生け垣と門 The Hedge and the Gate夜の並木道は、両側を高いイチイの生け垣で挟まれた場所だったという。ホームズは、その周りにどのような通路や出口があるのかを確かめようとしている。モーティマーの説明を聞きながら、館から荒れ地へ至る道筋と観察の範囲を整理していく。解説を読む ›
  4. 38門の周りで Around the Wicket並木道と草地の位置が説明され、質問は荒れ地に通じる門へ向かっている。出入りできる場所を知るには、道が続く方向だけでなく、その夜にどうなっていたかも重要になる。ホームズは地面の跡と門の状態を、医師の言葉で確かめようとしている。解説を読む ›
  5. 39立ち止まった所 Where He Had Waited小門の状態について尋ねたホームズは、その周りの地面を誰が調べたのかへ話を進める。モーティマーには、チャールズ卿がそこで過ごした時間についても説明できることがある。聞き取りは、短い立ち止まりをどの観察から考えたのかという問いへ向かう。解説を読む ›
  6. 40呼ばれなかった探偵 The Detective Not Called門の周りに残っていたものについて、医師の説明が一区切りしている。ホームズは、出来事の直後に現場へ行けなかったことを考えている。時間の経った地面と、当時の観察にはどのくらい違いがあるのか。二人の見方の隔たりが、会話の表へ出ようとしている。解説を読む ›
  7. 41ためらいの理由 The Reason for Hesitationなぜ早く探偵を呼ばなかったのかという問いに、モーティマーは言葉をためらっている。公にするのを避けた理由に加え、彼には説明しにくい見方もあるらしい。ホームズはその意味を尋ね、新聞や自分の観察とは別に、何を聞いていたのかを確かめようとする。解説を読む ›
  8. 42二つの見方 Two Ways of Looking荒れ地で人々が語る目撃談を聞き、ホームズは科学を学んだモーティマー自身の見方を問い直そうとしている。伝説を信じることと、地面に残るものを調べることは同じなのか。相談の内容を定めるため、二人は何を確かめたいのかという問題へ戻る。解説を読む ›
  9. 43求められる助言 The Advice Requiredチャールズ卿の死を調べてほしいのかと問われたモーティマーは、それだけではないと答えている。何を助言すれば客の役に立つのか、ホームズは改めて尋ねる。古文書や新聞の説明を経て、いま決めなければならない用件が話されようとしている。解説を読む ›
  10. 44相続人の家族 The Heir's Familyモーティマーが駅で迎える予定のヘンリー・バスカヴィルは、亡くなったチャールズ卿の相続人だという。ホームズはほかに権利を持つ親族がいるかを尋ねようとしている。どこから来る誰を案じているのかを知るため、相談は一族の家族関係へ進む。解説を読む ›
  11. 45館へ帰すべきか Whether to Return to the Hallヘンリー卿を先祖の館へ向かわせるべきかが、相談の中心となっている。モーティマーには、その土地へ帰るのが自然だという理由と、ためらわせる心配の両方がある。相続人の暮らしと館の周辺で暮らす人々を思い、ホームズの見方を求めようとしている。解説を読む ›
  12. 46駅へ向かう前に Before Going to the Station相続人を迎える時刻が近づく中、モーティマーはホームズの返事を急いでいる。危険についての見方を論じるだけでは、駅に着く人物への対応は決められない。彼は何をすればよいのかをもう一度尋ね、目の前の行動について助言を得ようとしている。解説を読む ›
  13. 47階段口の質問 A Question at the Stair翌朝の面会の約束を受けたモーティマーは、駅へ向かうために席を立とうとしている。長い相談を聞いたホームズには、出発前にもう一つ確かめたい点がある。客の足が階段へ向かうところで、荒れ地について聞いた話へ短く問いが戻る。解説を読む ›
  14. 48一人で考える時間 Time to Think Aloneモーティマーが去り、ベイカー街にはホームズとワトソンが残っている。翌朝までに考える時間はあるが、すぐ二人で外へ出る用件ではない。ワトソンは自分に手伝えることがあるかを尋ね、ホームズがこれからどう過ごすつもりなのかを確かめようとする。解説を読む ›
  15. 49夜の帰宅 Returning in the Evening外で一日を過ごしたワトソンが、夜九時近くにベイカー街へ戻ってくる。朝に持ち込まれた相談について、ホームズは部屋に残って考えていたはずだ。再び扉を開けるワトソンは、静かに過ぎた時間のあとで、友人がどのように過ごしていたかを見ようとしている。解説を読む ›
  16. 50留守中の行き先 Where Watson Spent the Day戻ったばかりのワトソンは、ホームズが自分の日中の行き先を言い当てたことに驚いている。外出中の友人を見ていたわけではないのに、何を手掛かりにしたのか。朝の杖をめぐる会話のように、今度はワトソン自身が観察の理由を聞く立場になる。解説を読む ›
  17. 51友人の一日 Holmes's Dayワトソンが一日を過ごした場所について、ホームズは自分の見方を説明している。では、部屋に残ったホームズの側はどこで何をしていたのか。朝の相談を考える時間が、どのように使われたかを知るため、夜の会話は友人の一日へ向かおうとしている。解説を読む ›
  18. 52膝に広げた地図 The Map on His Kneeホームズが一日向き合っていた荒れ地の地図が、いま二人の間に広げられている。中央の館だけを見ても、その周囲の暮らしや距離までは分からない。ワトソンは地図の説明を聞きながら、モーティマーの話していた土地を具体的に思い描こうとしている。解説を読む ›
  19. 53調べるための問い Questions for the Inquiry地図から見える荒れ地の広さが、伝説をめぐる話を再び二人の会話へ呼び戻す。何を前提にすれば、この出来事を調べられるのか。ワトソンはホームズの言葉の意味を問い、朝から聞いてきた事実について、自分が考えたことも話そうとしている。解説を読む ›
  20. 54並木道の動き Movement in the Alleyモーティマーの話には、並木道の途中で足跡の様子が変わったという点があった。ワトソンはその説明を思い返し、ホームズは別の見方ができないかと尋ねようとしている。夜の会話は、遠くの土地全体から、当夜の一人の動きへ焦点を戻す。解説を読む ›
  21. 55当夜の道筋 The Route That Night並木道での動きを考え直した二人は、その行動と恐怖との関係を論じようとしている。館へ戻る道と、荒れ地の側へ続く道では、助けを求める方向も異なる。ホームズは自分の仮定を示し、ワトソンは夕方の散歩の習慣を思い返しながら聞いている。解説を読む ›
  22. 56翌朝を前に Before the Morning Meetingチャールズ卿は毎晩散歩をしていたというが、その夜に門の前で過ごした時間まで同じだったのか。二人の会話は習慣と当夜の違いへ戻っている。翌朝には医師と相続人を迎える約束があり、それまでに何を考えておくべきかという区切りが近づいている。解説を読む ›