Scene 114 · Notes

解説 場面 114「それぞれの調査」

この場面の解説

ホームズは、フランクランドの望遠鏡が自分の少年を捕らえたと悟る。小屋に残る紙からワトソンの調査先を読み取り、二人の調査成果を統合しようとする。

表現・文法のポイント

the light flashing upon the lens
「レンズに反射してきらめく光」。ホームズは先にその光を見ていたが、望遠鏡のものとは分かっていなかった。
running on parallel lines
「平行線上を進んでいた」。実際の線ではなく、二人の調査が別々に同じ解明へ向かっていたことの比喩。

全文の対訳

"The old gentleman with the telescope, no doubt. I could not make it out when first I saw the light flashing upon the lens." He rose and peeped into the hut. "Ha, I see that Cartwright has brought up some supplies. What's this paper? So you have been to Coombe Tracey, have you?"

「望遠鏡を持ったあの老紳士だな。初めてレンズの反射光を見たときは、何だか分からなかった」彼は立ち上がり、小屋の中をのぞいた。「ふむ、カートライトが食料を届けてくれたようだ。この紙は何だ。なるほど、君はクーム・トレーシーへ行ってきたのか」

"Yes."

「ああ」

"To see Mrs. Laura Lyons?"

「ローラ・ライオンズ夫人に会うために」

"Exactly."

「そのとおりだ」

"Well done! Our researches have evidently been running on parallel lines, and when we unite our results I expect we shall have a fairly full knowledge of the case."

「よくやった。どうやら私たちの調査は、並行して進んでいたらしい。両方の成果を合わせれば、事件のかなり全体的な像が得られるだろう」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • researches(リサーチズ)… 調査・研究(複数形で古風)難
  • telescope(テリスコウプ)… 望遠鏡
  • evidently(エヴィデントリー)… 明らかに・見たところ
  • knowledge(ノリッジ)… 知識
  • flashing(フラッシング)… ぱっと光る・飛び込んでくる
  • results(リザルツ)… 結果・結論(複数)
  • peeped(ピープト)… のぞいた・ちらりと見えた
  • fairly(フェアリー)… かなり(程度)・きちんと・本格的に・公平に

次の場面:言っておきたいこと Something to Say

ホームズが現地にいることを、ワトソンは頼もしく感じている。一方で、これまでの負担を思うと、伝えたい気持ちもある。再会した友人同士の会話は続いている。館で暮らす人々を見守ってきた医師には、友人と協力できる喜びと、言っておきたい思いがある。