Scene 139 · Notes

解説 場面 139「問いかけの応酬」

この場面の解説

ステイプルトンはヘンリー卿を夕食へ招いていたため、叫び声を聞いて心配したと話す。彼は幽霊の猟犬のような別の音も聞いたか探るが、二人は否定する。

表現・文法のポイント

Why about Sir Henry in particular?
「なぜ特にヘンリー卿を」。ワトソンは、叫び声から彼ばかりを心配した理由を問いただす。
his eyes darted again
「彼の目が再びすばやく動いた」。二人の反応を読み取ろうと、視線を行き来させている。

全文の対訳

"Why about Sir Henry in particular?" I could not help asking.

「なぜ特にヘンリー卿のことを」と、私は聞かずにはいられなかった。

"Because I had suggested that he should come over. When he did not come I was surprised, and I naturally became alarmed for his safety when I heard cries upon the moor. By the way"—his eyes darted again from my face to Holmes's—"did you hear anything else besides a cry?"

「こちらへ来るよう、私がお誘いしていたからです。いらっしゃらなかったので不思議に思い、荒れ地で叫び声を聞いたとき、ご無事かと自然に不安になったのです。ところで——」。彼の目がまた、私の顔からホームズの顔へすばやく動いた。「叫び声のほかに、何か聞きましたか」

"No," said Holmes; "did you?"

「いや」とホームズは言った。「あなたは」

"No."

「いいえ」

"What do you mean, then?"

「では、何を言いたいのです」

"Oh, you know the stories that the peasants tell about a phantom hound, and so on. It is said to be heard at night upon the moor. I was wondering if there were any evidence of such a sound tonight."

「ほら、農民たちが話す幽霊の猟犬などの言い伝えをご存じでしょう。その声が夜の荒れ地で聞こえるといわれています。今夜、そんな音の証拠が何かなかったかと思ったのです」

"We heard nothing of the kind," said I.

「そのような音は何も聞かなかった」と私は言った。

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • darted(ダーティッド)… さっと飛び出した難
  • particular(パティキュラー)… 細部・強く望んだ・こだわった・特定の・まさにその・特別な
  • suggested(サジェスティッド)… (印象を)感じさせた・提案した
  • peasants(ペザンツ)… 農民たち
  • evidence(エヴィデンス)… 証拠・証言・証言・証拠
  • alarmed(アラームド)… 不安になった・驚いた
  • phantom(ファンタム)… 幽霊の・幻影
  • tonight(トゥナイト)… 今夜

次の場面:現場での話 Talking at the Scene

荒れ地で何が起きたのか、ステイプルトンは二人に意見を尋ねる。ホームズは今の状況に合う返事をしようとしている。夜の会話では、言葉の選び方にも気を配る必要がある。荒れ地で起きたことについて、人がそれぞれどう説明するかを、ワトソンは傍らで聞き続けている。