Scene 158 · Notes

解説 場面 158「今日の予定」

この場面の解説

ホームズは、ワトソンとロンドンへ戻ると告げる。傷つくサー・ヘンリーに、完全に信頼して指示に従い、その話をステイプルトン夫妻へ伝えるよう求める。

表現・文法のポイント

at the present juncture
「現在の局面で」。junctureは展開の分かれ目となる重要な時点を指す。
trust me implicitly
「私を無条件に信頼する」。作戦の意図を隠したまま協力を求めている。

全文の対訳

"I fear that Watson and I must go to London."

「残念ですが、ワトソンと私はロンドンへ行かねばなりません」

"To London?"

「ロンドンへ」

"Yes, I think that we should be more useful there at the present juncture."

「ええ。今の局面では、そちらにいたほうが役に立つと思います」

The baronet's face perceptibly lengthened.

サー・ヘンリーの顔は目に見えて曇った。

"I hoped that you were going to see me through this business. The Hall and the moor are not very pleasant places when one is alone."

「この件が終わるまでついていてくれると思っていた。屋敷も荒れ地も、ひとりでいるにはあまり快適な場所じゃない」

"My dear fellow, you must trust me implicitly and do exactly what I tell you. You can tell your friends that we should have been happy to have come with you, but that urgent business required us to be in town. We hope very soon to return to Devonshire. Will you remember to give them that message?"

「お任せください。私を完全に信頼し、言ったとおりにしていただく必要があります。ご友人には、私たちもご一緒したかったが、急な用事でロンドンへ行かねばならないとお伝えください。すぐにデヴォンシャーへ戻るつもりです。その伝言をお忘れなく」

"If you insist upon it."

「そこまで言うなら」

難易度の高い単語 (☆ で覚えたい単語に入れる)

  • juncture(ジャンクチャー)… 重要な局面・時点難
  • perceptibly(パーセプタブリー)… はっきり分かるほど・目に見えて難
  • implicitly(インプリスィトリー)… 完全に・無条件に難
  • lengthened(レングスンド)… 長く伸びた・長くなった(lengthen の過去形)・(My face lengthened で)がっかりして浮かない顔になった
  • baronet's(バラニッツ)… 準男爵の
  • required(リクワイアド)… 必要としていた・求めた・必要とした・求めた
  • message(メスィッジ)… 便り・伝言
  • fellow(フェロウ)… 男・やつ・同じ仲間の・男・男・やつ・仲間

次の場面:役目を頼む A Task to Undertake

今日の予定を聞いたヘンリー卿は、ホームズの考えを確かめたがっている。自分だけに何が求められるのだろうか。友人たちが話し合い、必要な頼み事を伝えようとしている。本人が納得して力を貸せるように、ホームズには、今伝えられることを言葉にする必要がある。